東京藝術大学創立130周年記念特別展
藝「大」コレクション
パンドラの箱が開いた!
2017年7月11日~9月10日
東京藝術大学大学美術館
前期(〜8/6)に続いて後期(8/11〜)を訪問する。
東京藝術大学のコレクションの「名品編」を中心に鑑賞。
国宝2点、重要文化財25点を含む飛鳥時代から昭和時代までの日本美術の名品58点(前期35点、後期33点)が展示される「名品編」。
特に観た作品。
江戸時代以前の作品では、
曾我蕭白《柳下鬼女図屏風》後期
明治初期の油彩画コーナー、次の3点が集まる一画がお気に入り。
高橋由一《美人(花魁)》通期
原田直次郎《靴屋の親爺》通期
山本芳翠《猛虎一声》後期
特に、高橋由一《美人(花魁)》は、見れば見るほど引き込まれる。
由一の芸術理念、制作技量、そして「花魁」観と、モデルの小稲のトップ花魁としての矜持との対決。
間違いなく美人であったと思う。作品からもそれは伺える。が、素直にそうは描けない、由一の拘り理念。小稲にとっては勝ち目のなかった対決であった。
【本展の構成】
地下2階
名品編
(テーマ編)
平櫛田中コレクション
3階
(テーマ編)
卒業制作 ー 作家の原点
現代作家の若き日の自画像
石膏原型一挙開陳
真似から学ぶ、比べて学ぶ
藝大コレクションの修復
(アーカイブ編)
藤田嗣治資料
記録と制作 ー ガラス乾板・写真資料から見る東京芸術学校
想像以上に楽しめる展覧会である。