イタリア盛期ルネサンス3巨匠のひとり、ラファエロ・サンティ。
1483年4月6日、ウルビーノに生まれ、1520年4月6日、ローマで亡くなる。
今日2020年4月6日は、ラファエロの537回目の誕生日、そして500回目の命日である。
ローマでは、ラファエロの没後500年を記念する大回顧展が開催されている。
RAFFAELLO 1483-1520
2020年3月5日〜6月2日
Scuderie del Quirinale、Roma
しかしながら、3日間開館しただけで、3月8日から臨時休館となり、現在も継続中である。
日本も、国立博物館が2月27日から、国立美術館が2月29日から臨時休館となり、現在も継続中である。
イタリア(全国)より日本の方が1週間強早いのだが、その後の様相は随分異なっている。今後どうなっていくであろうか。
さて、ローマのラファエロ展の出品作(油彩)は、イタリア国内では、ウフィツィ、パラティーナ(フィレンツェ)、ボローニャ(ボローニャ)、ボルゲーゼ、バルベリーニ(ローマ)、トジオ・マルティネンゴ(ブレシア)など、国外では、ルーヴル、ロンドンNG、プラド、ティッセン・ボルミネッサ、アルテ・ピナコテーク、ストラスブール、ワシントンNGなどから集めている。
Scuderie del Quirinaleの公式サイトには、展示風景の動画がある。油彩画もさることながら、素描やタペストリーも充実している印象。
個人的には、ルーヴルやフィレンツェなどでラファエロ作品の実物を見てその魅力に酔ったことがあるが、随分昔のこととなってしまって印象も薄れている。現在の印象は、2013年の国立西洋美術館「ラファエロ展」がほぼ全てとなっている。
同展で印象に残った出品作のなかから1点。
ラファエロ
《聖セバスティアヌス》
1501-02年頃、44×34cm
アカデミア・カッラーラ美術館、ベルガモ
ラファエロ10歳代末頃の作品。師匠ペルジーノ風の甘美な様式。女性的に描かれた穏やかな聖セバスティアヌス。作品の状態は良好で、金の首輪や衣服の金糸の刺繍の細部の描写も素晴らしい。個人の祈祷のために制作されたと考えられている。
一日も早く正常化しますように。