東京でカラヴァッジョ 日記

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ハブリエル・メツー《ニシン売り》と、アムステルダム国立美術館所蔵のニシン/魚のいる風俗画

2019年03月06日 | 西洋美術・各国美術
フェルメール展
2019年2月16日〜5月12日
大阪市立美術館
 
 
 ハブリエル・メツー(1629〜1667)
《ニシン売り》
1656〜58年
アムステルダム国立美術館
 
   17世紀のオランダは漁業が盛んであり、いつも海の幸を好んで食べていた。なかでもニシンは、比較的安価でポピュラーな食べ物であった。ここでは魚売りの若い女性がニシンを差し出し、老女が魚を品定めしている。生き生きとした若い女性と腰の曲がった老女が対比的に描かれている。【東京展の小冊子より】
 
 
 
   さて、アムステルダム国立美術館所蔵の絵画作品で、本作品と同じくらいかそれ以上に気になるニシン、ないしは魚のいる風俗画(静物画や風景画、歴史画などは対象外)を探してみる。
   以下、9選(いずれも本展非出品作)。
 
 
Pieter Hermansz. Verelst(1618頃〜1678頃)
《ニシンを食う男》
1628〜50年
アムステルダム国立美術館
 
   ニシンの塩漬けは、オランダ人のソウルフード。
 


アドリアーン・ファン・オスターデ(1610〜85)
《家の前でニシンの内蔵を取り除いている女性》
1650〜1700年頃
アムステルダム国立美術館
 
   道行く人と世間話をする。
 
 
 
Hendrik Potuyl(1615頃〜1649以降)
《中庭で魚を洗う主婦》
1639〜49年
アムステルダム国立美術館
 
   おこぼれにあずかるネコ。
 
 
 
ハブリエル・メツー(1629〜1667)
《食事をする女、または「猫の朝食」》
1661〜64年頃
アムステルダム国立美術館
 
   おこぼれにあずかるネコ、その2。
 
 

ゴッドフリード・シャールキン(1643〜1704)
《ニシンを売る女》
1675〜80年
アムステルダム国立美術館

  行商。



アドリアーン・ファン・オスターデ(1610〜85)
《魚売りの女》
1672年
アムステルダム国立美術館

  店舗を構えて。
 
 
 
コルネリス・デザルト(1660〜1704)
《魚市場》
1683年
アムステルダム国立美術館
 
 
  魚を捌く女主人。
 
 
 
エフベルト・ファン・デル=プール(1621〜64)
《夜の魚市場》
1640〜64年
アムステルダム国立美術館
 
  夜も営業(早朝かも)。
 
 

エマヌエル・デ・ウィッテ(1617〜92)
《アムステルダムの新しい魚市場》1655〜92年
アムステルダム国立美術館

   制作年の幅広さ、92年は画家の没年、55年は魚市場の開設年か。


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