上野の黒田記念館。
特別室の開室は、年3回、春・秋・正月に各2週間弱。
2022年度の開室日は、次のとおり。
2022年3月29日(火)〜4月10日(日)
2022年10月25日(火)~11月6日(日)
2023年1月2日(月・祝)~1月15日(日)
2023年3月21日(火)~4月2日(日)
今般、2023年春の特別室開室日に訪問する。
黒田記念室の観覧料は無料。
特別室。
黒田清輝
《智・感・情》
1899年、重要文化財
智
感
情
黒田清輝
《湖畔》
1897年、重要文化財
黒田清輝
《舞妓》
1893年、重要文化財
黒田清輝
《読書》
1891年
重要文化財の《湖畔》は、特別室の開室終了後、東京国立近代美術館の「重要文化財の秘密」展に、4月11日から会期最終日まで出品予定。
同展の公式サイトは、《湖畔》について、次のとおり語る。
箱根の芦ノ湖畔に佇む浴衣姿の夫人を描いた涼やかなこの作品は、日本的な油絵表現のひとつの典型的な作例として今日誰もが知る名作ですが、重要文化財に指定されたのは意外にもごく最近の1999年。
実は、明治100年を記念して1967-68年に明治時代の作品がまとめて重要文化財に指定されたときに、この作品も最終候補まで残ったそうですが、最終的に選からもれたといいます。
果してその理由は・・・。詳しくは展覧会で。
一方、他の重要文化財指定作品2点、《智・感・情》と《舞妓》は、「重要文化財の秘密」展に出品されない。
私的には、《智・感・情》、《舞妓》の秘密の方が気になる感。
さて、黒田記念館のもう一つの展示室、「黒田記念室」は、通年の開室。
今期は、《花野》1907〜15年をメイン展示している。
黒田の師ラファエル・コナン(1850〜1916)の《裸婦》も展示。
私的には、たぶん8年ぶりの黒田記念館訪問で、まとめて黒田作品を見るのは2016年東博の生誕150年の回顧展以来。
黒田記念館自体も、国の登録有形文化財。
「岡田信一郎の美術館三部作」というのは初めて知ったが、三つとも上野に所在するが、うち一つは現存しない。じゃあ、代わりに明治生命館を入れるか。