東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

根津青山の至宝(根津美術館)

2015年10月30日 | 展覧会(日本美術)

根津青山の至宝
初代根津嘉一郎コレクションの軌跡
2015年9月19日~11月3日
根津美術館

 

   長く気になりつつも観たことのなかった国宝《那智瀧図》目当てに訪問する。


国宝《那智瀧図》鎌倉時代、13-14世紀


   熊野那智大社の御神体、那智の滝のみが描かれる。
   真っ直ぐに落ちる白い瀧。細い。その細さは、鋭さを表しているのだろうか。絵はかなり古くなっているが、当初の姿はさぞ神々しかっただろう。


   それ以外には、昨年の三井記念美術館「東山御物の美−足利将軍家の至宝−」展で観た、あるいは観たものに似た絵画作品を、良さはわからないながらも楽しむ。専ら絵画を観て、書や茶道具などはスルーする。


〈主に観たもの〉

国宝《鶉図》伝 李安忠筆、南宋時代 12−13世紀

重文《夕陽山水図》馬麟筆・理宗賛、南宋時代 宝祐2年(1254)

重文《瓜虫図》呂敬甫筆、明時代 14−15世紀

《蓮燕図》伝 牧谿筆、元時代、13世紀

重文《竹雀図》伝 牧谿筆、元時代、13世紀


   うち《蓮燕図》は、三井記念美術館蔵。初代が昭和2年に購入し、その5年後に売却、翌年三井の所蔵になったという。どこかお気に召さないところがあったのか。

 



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。