国策で開発が推進されたリニアは長い歴史が有ります。この話を聞いたのが中学生の時ですから59年前です、随分古い話ですし中身は忘れたが理科の先生が授業中にこんなすばらしい列車を日本は開発する予定だと聞いた記憶が有る。
それが今、品川から名古屋を経由して大阪までの開通を目指しているが、昨日の静岡県知事とJR東海の社長との話し合いで、静岡の工区部分8.9kmを許可出来ないとかで物別れで有った、トンネル工事で「水」の問題がクリアできなかったからで、開業予定2027年は無理の様子です。
聞いたのは古いが何でこんなにも期間が掛かる乗り物を開発する必要が有るのかが問題と考える、時速500kmでなんか走る必要ある?と言うのが第一の疑問だ、狭い日本に既に新幹線が走っているし、何より地方が疲弊していている、停車する駅周辺の街は潤うだろうがその前後の街は徐々に人口減や工場の新設もなくさびれていく、結局都会に人を集める集客マシンでしかないと「新幹線」を位置ずけている、こんなバカな話を推進した今までの地元議員や国の政治家は落第だと言える、日本は米国のカリフォルニア州に収まる位の小さな国です、日本が世界と地続きで有れば高速鉄道を開発して世界と繋がる夢が有るが、日本は島国だから海で遮断される、今の新幹線ですら世界で導入は僅かで、導入価格が高いし、中国に利用された新幹線が中国製として世界で受注に動いている。
ドイツはマグレブという磁気浮上式鉄道の開発に着手した、時速450kmで長距離を走行させる計画です。しかし開発に膨大な資金が掛かる事が判明し、実験用車両の衝突事故も有り、計画を断念した。
この技術を中国が買ったのかどうかは知らないが、上海の新空港と市内間で実用化している、様々な問題が起こったりで順調な利用ではなかったと聞いたが、これを今持ち出して中国は時速600kmで走行できると、アナウンスした。
マグレブは線路と車体間を1cm浮かせるだけ、日本式は10cmも浮かす、これが結局開発コストを高めたと思う、今までに投入した額は莫大だ、現在進行形は名古屋までで5兆4300億円掛かり、大阪までなら9兆3000億円も掛るらしい、JR東海で全てを賄えないだろうから国の補助は有るだろう。
この区間の殆どがトンネルだからコストが掛るし、空気抵抗を考慮しなければならないので大きなトンネルを掘る、日本は増殖高速炉の開発で何兆円も無駄にした国で無駄な案件が多い国だ、だから世界一の借金国になってしまった。
開発計画は考えても良いが採算に見合うかの見積もりやそれを実用化した後に産業に与える波及効果がどれだけ有るか等を真剣に考えた方が良い。
今回のリニアも40年前には計画中止とすれば良かった、例え大阪まで開通させたとしても旅客運賃は高くなるだろうし多くの人数も乗せれない、この技術が世界に売れるとは思わないので中止が賢明な判断。
これより開発が順調でない三菱重工の航空機に国が援助したらと考える、部品点数が多いので国内の中小企業が潤う、世界に万単位で売れる可能性が有る。
日本に航空機メーカーが有れば個人的には大変喜ばしい、自動車産業は再編成で乗り切れると思うが、これに航空機が加わればビジネスとしては誇りだ、同じ位の小型航空機メーカがカナダとブラジルに有って何故日本には無いのか、この両社の経営は順調でないので大手の傘下になったがニーズは有ると思えるので離陸させたい産業だ。