失われた30年を捨てて、再び活力ある国にするには、先ず何をすべきかを考えようではないか、何故なのかは、少ない人数では達成困難だから、ある程度の集団は必要だ、そして彼らに何をさせたら良いかは重要な要素だ。
日本にGAFAMの様な、米国で起きた新興ビジネスを参考にするのも方法だ、それは日本発が条件ではなくても良い事を念頭に置いて、集中する事だ。
アップルコンピュータは順風満帆の会社ではなかった、ジョブス氏が起こした会社だが発想の良さで注目企業で有ったのは事実だ、しかし業績は必ずしも良い企業ではなくて、彼は取締役会から代表を解任された。
何処かの企業に採用されたのではなく、ベンチャーで有った、幾つかの商品を世に出したが、それらが儲けを稼ぎ出した訳ではない。
ビジネスのスタートは自動車車庫からで=ガレージビジネスと言う新語はアップルから使われた、米国のガレージは車2台が収まる程の広さは有ったから十分な広さだ。
自宅にそんなガレージを造れる程に広い土地(200坪から300坪)の戸建が並ぶ住宅地が、何処の街にも有った。今でこそシリコンバレーとして有名な地域の、小さな街のパロアルトに戸建てが有った。そこは日本には無い広い住宅しか建てられない街で、幸いにも大きな道路の向こうには、西海岸ではランク1位のスタンフォード大学が一つの街を形成する程に広大な土地に誕生していた。
そのパロアルトに筆者は、何の知識もなしに部屋を借りて1年数か月暮らした、下宿と言う感じだ。前庭と後ろ庭の間に平屋が建っている、2階建ての家は少なく殆どが平屋で十分な土地が有る、今から50年前で4000万円位する家ばかりだ、当然庭には木々が生い茂っているから、元々は林の中に戸建てが開発されたで有ろう。
そんな住環境から多くのビジネスがスタートした、大抵はスタンフォードから起ったビジネスだがアップルはそうで無くジョブス個人の発想で生まれた企業だ。
会社は紆余曲折で、当時から資金を出すベンチャーキャピタリストの存在は有ったので資金は彼らから出ていた、そのジョブスも一度代表を解任されている、が後に再任されてから快進撃が始まる。今話題になったオープンAIのアルトマンと同じだ、今回書いているのは、この解任劇が起こり、直ぐに再任されたのが切っ掛けだ。
こんな事今では当たり前に起る事だ、解任されても話題性が有ればそれに資金を提供したり、開発部隊を社内に設ける事は簡単に出来る、こんな柔軟な発想がないのが日本企業だ、少し遅れて日本でも大企業に新規事業部が造られてベンチャー的な組織が生まれたが、その中から本社を超えた企業は生まれていない。
発想が陳腐で有った事と責任体制がなかったので、成功と言う2文字が起こらないのが日本で、インチキな不動産開発でバブルを起こした、これが失われた30年の始まりだ、当時の日本が、今の中国だ、負債の規模が違うので習がどう判断するかだが、1回は崩壊すると見ている、失われた数十年が起こるだろう。
日本は再生しなければならないが、先ずは50歳代以上の古参社員は、会社から追い出すことだ、彼ら古い体質の社員は給料泥棒状態だから、本筋から切り離すことだ、給料も今の半分とかそれ以下にしなければならない、「稼げない人」は要らないとして切れないなら、前途は明るくはない。
社内には儲けのネタの宝庫だろうから、若手に任せる覚悟が必要だ、企業体の中身が何であるかで、方向性を考えればよい、古参社員はいないから彼らの古い考えを無くす事で、「発想の転換」だ、これに資金を付けて人材も投入する、今はスピードも重要だから、取捨選択を誤らない事だ。
こんな事珍しくも無いが、やれなかった事が問題なのだ。国民数が4000万人も少ないドイツが、稼ぐ力を付けていて、儲けの差額が5千億円位は有るだろう、経済大国で3位の日本は4位に落ちるのだ、中身のない事を続けていても、儲けられないなら切り捨てる事だ、日本国内から稼ぐことを考えるのではなく、海外から稼ぐ事だ、その為には日本の英語下手は余りにも長い、戦後からだから、これも稼げない原因の一つだ、女性の方が語学は上だから、これにビジネス要素を持たせれば良い、これも発想の転換だ、行わなければならない事は山と有る。