一昨日(28日)の紙面には、27日に宮城県知事と大阪府知事が公立学校の入学、始業を9月にする考えを示しているとの記事が小さく載っておりました。
28日には17県の知事が連携している「日本創生のための将来世代応援知事同盟」が、テレビ会議を行い、その後の全国知事会議でも議論され時期尚早との声もあったようですが、国に検討することを促す結果となりました。
その結果、今日(30日)は
首相「前広に検討」9月入学制
という大きな見出しで、三面の半分を占める大きな記事となりました。
27日に宮城県知事が「教育の大改革。平時なら簡単に出来ないが、今なら県民の理解を得られる。日本全体の問題として捉えるべきだ」と話したことがヒントとなった次第です。
4月が年度初めであることなど課題が多いことは平時でも同様ですから、本気で世界標準の9月入学制に移行させるのであれば、「今でしょう」と思います。
さて、平成20年の秀逸2句です。
・黄金が足りず給与を減らす國
記録には「県職員の給料減額を知事が宣言、黄金の國が岩手県のキャッチフレーズ」とありましたので、逼迫する県の財政を立て直すためにも、民間の給与水準に合わせるということだったと思います。
『黄金の國』は、マルコポーロの東方見聞録が世界遺産となった平泉の金色堂をモデルにしたという説があるほど、この地が国内有数の産金地だったことに由来します。
・空転で高いガソリン浪費して
記録には「ガソリン税をめぐる国会の審議空転」とありましたが、詳しいことは『記憶にございません』、国会が空転するほど野党が強かったのか与党が弱かったのか、いずれにしてもガソリン税が増税となったのですね。
思い出しました、当時は燃費が10km/ℓくらいのアンチ・エコカーに乗っており、如何にガソリンを節約するか考え、急加速急停止は避けて信号では止まらず済むよう(信号無視ではない)速度を調節するなど取り組み、エコ運転が身に付いたのですが170円/ℓを超える単価は30円くらいの上昇で懐が痛みました。
次は平成20年の代表句(自薦)です。
・昔なら西も東も金の山
記録には「県財政逼迫、♪南部牛追い歌の一節」とあり、秀逸の1句目と同様な状況が背景にあります。
岩手県を代表する民謡『南部牛追い歌』の一節『田舎ア~なれーどーもー はーサーあーエー なーんぶーのくーにはーサー』に続くのが『西も~東も~サー か~ね~の山 こらさんさえー』です。
その昔は平安京に次ぐ我が国第二の都市であった平泉、その財政力の源が豊富に産出した『金(キン)』であったそうです。
お粗末な民謡の次は元旦の掲載句です。
・破魔矢より針千本買う初詣
記録には「魔除けより嘘が多すぎる世の中に対抗するために」とありましたが、どのような嘘がまかり通った平成20年だったのでしょうか。
元旦の掲載というのは嘘で4日でした。紐解いたところ6日まで正月向けの句が載っておりました。
~続く~ 5月2日~6日までは休載となる見込みで次回は相当先になります。