映像☆☆☆☆☆
音楽☆☆☆☆☆
脚本☆
役者☆☆
といった感じ。
変身後のウルトラマンがでているシーンが、迫力満点で良かった。大画面、大音響だと怪獣が倒れるときの振動が感じられるので、ぜひ映画館で見て欲しい。昔の特撮をオマージュしたらしきいくつかの演出も、宇宙人らしさ、SFらしさを引き立てていたと思う。
音楽もよかった。米津玄師の主題歌はもちろん、戦闘時にかかる曲も緊迫感を盛り上げるのに一役買っていた。
以上が全てだったと思う。
ネットでは長澤まさみへのセクハラ演出やゼットン改変への批判が話題になっているが、それより禍特隊を含む人間の描き方や基本的なストーリー展開ができていないのが問題だと思った。
主人公の神永にしてからが、ウルトラマンと融合する以前の描写がほとんど無い。融合後も人間形態の時もウルトラマンの人格として行動しているので、神永がどういう人物かわからない。なので人間と融合(寄生・憑依等も)した人外が、主人公と影響しあうことで生まれるドラマ(寄生獣などに顕著)が今作には無い。融合ものの必須かつ最大の強みを捨てる理由がわからない。
神永は、長澤まさみ含め、禍特隊ともほとんどからまないので、ウルトラマンが人間に肩入れする動機付けが薄く、感情移入ができない。
禍特隊や政府の要人も変にシニカルで、政治的な要素ばかりを気にして、怪獣や宇宙人に対する危機感が無いのが気になる。ウルトラマン出現以前に、自力で怪獣を何体か駆除している設定とは矛盾しないのかもしれないが、そのわりに活躍する事も無く、緊迫感が薄れるだけで、ストーリー的には失敗だろう。
感情移入が薄いままエンディングに突入。米津玄師の曲が1番の感動ポイントだった。
予告があった仮面ライダーに期待したい。(浜辺美波大好き)
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