佐藤正午さんお初。図書館本。
とにかく主人公の津田がクズofクズ過ぎて、上巻の半分くらいまではかなり我慢して読んだ。
話は面白いのだが、イライラする会話が延々と続いたり、どうでもいい描写が何ページにもわたって続いたりするので、これがこの人の持ち味の文章なのか、それともこの物語がそういうテイストなのか、判断に困った。そんなどうでもよさそうな描写が実は伏線だったりするのが読み終わってからわかったりして、慌てて読み返したりしたが、ぶっちゃけ本当にどうでもいい描写も多く、正直、半分でいいのでは、と思ってしまった。
時系列がバラバラなので、一体何が小説で、何が実際なのだか、最後までよくわからない。返却期限が迫っていたのでハイペースで読み進んだので一回では消化不良。話自体は面白いのでちょっと残念。
ネットのレビューでえ?そうだったの?と知ることも多く、時間があったら読み返して理解したいところだったが、そこまでの労力は割きたくないかな、という感じ。どうやら映画を見た方が理解ができるらしい。
しかし、映画の主人公が藤原達也とは、あのクズofクズを演じるには、カッコよすぎないか?これはもう、是非見てみたいじゃないか(笑)
後半、舞台が私の住んでいる近所になるので、そのあたりは臨場感にあふれて面白かった。
この人の作品、もう1作何か読んでみたいと思う。それで合わなかったらもう読まないかな。
余談だが、作中に「調法する」というのが何度も出てきて、てっきり誤植だと思っていたら「重宝」とどちらでもいいのね。知らなかった!
#読書記録
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