YAHOO MUSIC レポート.2011/9/20公開
アーティスト紹介
世界が注目するエッジーかつリアルなガールズグループ、2NE1がついに日本でCDデビュー
韓国出身のボーカル&ダンスグループが日本のポップシーンを席巻して久しいが、9月21日にファーストジャパンミニアルバム『NOLZA』をリリースする2NE1は、すでにアジアのみならずヨーロッパやアメリカでも頭角を現す、ケタ違いのポテンシャルを持ったグループ。今回は日本デビューやアルバムについてのメンバーのコメントも盛り込んで紹介します。
すべてが前代未聞!
日本での一般的な2NE1の認識のされかたは「BIGBANGの妹分的な存在」かもしれない。が、それがどれだけ実力に裏打ちされたものなのかといえば、2010年の“MAMA(Mnet Asian Music Awards、韓国の主要な音楽賞のひとつ)“で最高峰である「今年の歌手賞」「今年のアルバム賞」「女性グループ賞」「ミュージックビデオ賞」を同時受賞し、デビュー1年で早くも4冠達成。
そしてその人気は韓国内に留まらず、ファーストソロシングル『FIRE』のミュージックビデオがYouTubeで公開初日に200万アクセスを記録。ミュージックビデオの総再生回数は1億4000万回を突破! しかもこの数字はオフィシャルのミュージックビデオ10曲のみのカウントである。
日本でも外資系CDショップの店頭にはつねに輸入盤が並び、ファン同士で異なる仕様のカタログを購入して楽しむのも、もはや日常的になってきた。しかし、このK-POP旋風のなかでも2NE1が突出した存在感を放っているのはなぜか?
それはアメリカのヒップホップ/R&Bにも匹敵するトラックセンスや、アグレッシヴですらあるリアリティーに満ちたリリック、そしてそれらを全身でパフォームし、それをさらに後押しするカッティングエッジなファッションやメイクのセンスなど、すべてが前代未聞だからだろう。
時に過激で、時に素直すぎるリリック
いよいよリリースされる日本デビュー盤『NOLZA』を聴いて、彼女たちのボーカルやラップのスキルに驚くと同時に、まず耳に飛び込んでくるのは時に過激で、時に素直すぎるリリック。
「自己嫌悪、だから見つめないで 隠れたい、この世を抜け出したい どうかしてるよ」(『UGLY』)
「ひとつになる、その瞬間に 自分だけじゃないと知る 誰もが胸に憂い抱き 健気にいまを生きていること」(『DON’T STOP THE MUSIC』)
これはもはやジャンルをこえた若い世代の叫びであり、本当の願いだ。ごらんのとおり、日本語詞としても秀逸だ。そのことについてメンバーは……。
「日本の女の子だけではなく、多くの女の子たちがだれでも本音で思っていることを代弁しています。実は歌詞を書いているのは私たちも尊敬するTEDDYさん(BIGBANGの楽曲を数多く手がけてきたプロデューサーでもある)で、男性なのですが、よくわかってくれているなと思います」(CL)、また、「こうした本音を歌うことは2NE1のスタイル / スタンスのなかで大事な部分だと思います」(BOM)とも答えてくれた。
スタイルを決めないことが、2NE1スタイル
サウンド的にもヒップホップ / R&Bにこだわらず、エレクトロポップロックやオーガニックなニュアンスのあるロックも聴かせる彼女たち。
「プロデューサーのTEDDYさんと私たちがいつも大事にしているのは、“スタイルを決めない”ということ。どのジャンルの歌を歌っても2NE1スタイルでパフォーマンスができるようにいつも心がけています」(MINZY)
目標にするアーティストはいない。あくまで2NE1としてファンと楽しむ!
そのサウンドやボーカルスタイルとセンセーショナルなパフォーマンスで“レディー・ガガ×リアーナの威力を秘めた存在”として世界中の女の子はもちろん、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アム、M.I.A.のプロデューサーとして知られるディプロやDr.ドレーら、音楽界のトップアーティストも2NE1に魅了されているのだという。そんな加熱気味の状況に対しても、あくまでニュートラルなスタンスを崩さない4人。
「あこがれのアーティストはメンバーそれぞれにいるのですが、いまは目標にするアーティストはいません。いまは、何よりも2NE1としてどのようにしたら良いパフォーマンスができ、皆さんと楽しめるかということを常に考えています」(CL)
1本筋の通った強さの理由とは
アジア発信のアーティストが世界を舞台にどこまで活躍するのか? そしてそんな実力を備えた2NE1のナマのステージにふれる機会が増す日本のファンに向けてメッセージをもらった。
「私たちはファンの皆さんと接するということがとても好きで、本当にささやかなことでもファンのみんなと分かち合い、友だちのように親しくなりたいと常々思っています。ステージの上でみんなで“遊ぼう!”というのが自分たちのモットーなので、ステージにいるときは本当に皆さんと楽しみたいと思っています。これが、なんといっても自分たちのいちばんの特徴、他のグループと違うポイントは音楽じゃないかと思います」(DARA)
伝えたい音楽ありきのパフォーマンスであり、ビジュアル。2NE1の1本筋の通った強さの理由はこんなところにあるのかも。2NE1、圧倒的なアーティストパワーからしばらく目が離せない!
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