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東京女子医大、理事長の解任決定 「至誠会」巡る不透明資金で(東京新聞より)

東京女子医大、理事長の解任決定 「至誠会」巡る不透明資金で(共同通信配信)

東京女子医大の理事長が(ようやく?)解任されたという記事。

「東京女子医大(東京都新宿区)は7日、臨時理事会を開き、岩本絹子理事長の解任を決めた。関係者への取材で分かった。同窓会組織、一般社団法人「至誠会」を巡る不透明な資金の動きなどを調べた第三者委員会が、大学に抜本的改革を求める報告書をまとめていた。」

関連記事。

前理事長の側近側に1億円超 東京女子医大の工事「コンサル料」名目(Yahoo)(朝日配信)

「東京女子医科大(東京都新宿区)が発注した工事を巡り、同大の岩本絹子・前理事長(77)の側近が管理する3社が、工事の元請け業者を通じて「コンサル料」などの名目で計1億数千万円を受領していたことがわかった。側近は同大同窓会組織「至誠会」の元職員で、3社からは元職員の母親名義などの口座に計5千万円以上が送金されていた。」

詳しい記事。

《東京女子医大“理事長解任”を決定》封印された内部告発「カネに強い執着心」「異論に報復人事」第三者委員会が暴いた女帝の正体「破壊された医療現場を死守する医師の矜持」(文春オンライン)

先日、第三者委員会の報告書が公表されましたが(→当サイトの関連記事)、公認会計士も多数調査に動員されたようです。

「第三者委員会には、去年まで検察ナンバー2だった山上秀明弁護士ら4人が選任された。これに合計20人の弁護士と、58人の公認会計士などが加わり、4月10日から女子医大関係者や取引先などの調査を開始。岩本氏のヒヤリングは延べ5回にわたったという。

そして8月2日、全247ページの調査報告書を公表、岩本氏を中心にした、不正な資金の流れを解明して、その責任を厳しく指摘した。」

記事によると、2019年に、監事への内部告発があったが、もみ消されてしまったそうです。

「私立学校法では、「監事」に学校法人のガバナンスを監視する責任を定めている。実は2019年に、当時の評議員だった女子医大OGが、前述した出向職員の架空請求疑惑について、監事の一人に内部告発をしていたことが、取材で新たに判明した。

「至誠会の職員から『出向職員として自分の名前が使われている』という相談を受けました。それで2019年7月25日に、新宿のホテルのラウンジで監事の1人と会い、架空請求が行われている可能性が高いと話して、調査を依頼しました。

しかし何も調査はされず、監事からは『私たちがすべきことは冷静に岩本先生を支えることです。メールはこれを最後にさせていただきます』というメッセージが届きました。その時に内部告発は揉み消された、と思いました」(元評議員の医師)

この監事は、岩本氏と女子医大の同級生で、現在は同大の名誉教授の肩書を持つ。」

記事では、この監事にもインタビューしています。

岩本絹子氏の理事長職解任について(8月8日)(東京女子医科大学)

岩本絹子理事長の理事長解任の件に関する決議について(8月7日)(東京女子医科大学)

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