ジャスダック上場の五洋インテックスのプレスリリース。過年度決算の訂正を行なう予定のため、決算短信の発表を遅らせるというものです。
プレスリリースの中でふれている調査報告書はこちら。
↓
第三者委員会の調査報告書受領に関するお知らせ(PDFファイル)
いろいろ細かく書いていますが、決算への影響をまとめた資料がなく、全体像がよくわかりません。どうやら架空取引的な取引に巻き込まれてしまったようです。
「(1) 本件各取引に係る営業活動に関する特性
① いずれの取引も対象会社の主たる事業であるカーテン事業以外の新規事業に関する取引であり、対象会社は、それぞれの取引開始時点において、それらの事業に関するノウハウを持っていなかった。
② 対象会社は、主体的に営業活動を行っておらず、取引参加者(仕入先または販売者)が予め決められた既存の取引または商流の中間に、対象会社が入ることによって売上を計上したものであった。
③ 調査対象のほぼすべての取引において、対象会社は、取引の対象であった物品の受け渡しやサービスの完了を書面のみで確認しており、現物または現地の確認を行っていなかった。
④ 紹介者が、対象会社を既存取引に参加させ利益を提供するメリットは、上場会社としての知名度や信用力の利用、購入代金等に対する対象会社の資金の利用、対象会社を利用した将来の取引拡大に対する期待等であり、本件各取引における対象会社の利益の源泉は、取引対象である商品やサービスに起因するものではなかった。」(対象会社:五洋インテックス)(調査報告書より)
一般論として、あやしい取引の特徴といえそうです。
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