アフリカでの贈賄事件を巡り、スイス資源大手グレンコアの英子会社グレンコア・エナジーに、巨額罰金が課せられたという記事。
「ロンドンのサザーク刑事法院のピーター・フレイザー裁判官は3日、アフリカの石油事業に絡む7件の贈賄事件を巡り、スイス資源大手グレンコアの英子会社グレンコア・エナジーに罰金2億7640万ポンド(3億1060万ドル)を支払うよう命じた。」
「英不正重大捜査局(SFO)が2日に裁判所で明らかにしたところによると、グレンコア・エナジーはカメルーン、赤道ギニア、コートジボワール、ナイジェリア、南スーダンのアフリカ5カ国の当局者に多額の賄賂を渡した。」
「グレンコア・エナジーの社員や関係者は、現金を渡すためにプライベートジェットを使ったという。」
グレンコア贈賄、ビリオネア元幹部2人も関与か-米当局の書類が示す(2022年5月)(ブルームバーグ)
「これら文書は、グレンコアの「石油グループのグローバル責任者」とギリシャ、英国の国籍を持つ銅・亜鉛部門の「上級幹部」が個人的に不正に関与したと指摘している。元石油事業責任者アレックス・ベアード氏と元銅部門責任者テリス・ミスタキディス氏を指し示すとみられている。
それによると、グレンコアで幅広く浸透していた贈賄は現地の仲介者や詐欺的なトレーダーにとどまらず、一部の最も上級な幹部によっても行われていた。ベアード、ミスタキディス両氏は数十年にわたってグレンコアに勤務し、約3年前に退職するまでアイバン・グラゼンバーグ前最高経営責任者(CEO)の側近でもあった。」
「英国籍で1995年に入社したベアード氏は、捜査対象期間の2007年から18年まで石油事業の世界責任者を務め、19年に退職した。サンデー・タイムズの直近の「リッチ・リスト」によると、同氏の純資産推計は約15億ポンド(約2400億円)。
ミスタキディス氏は1993年3月にグレンコアに入社。2000年に銅・鉛・亜鉛の共同責任者となり、18年に引退した。保有資産は推計25億ポンドで、そのほとんどはグレンコア株。」
これだけ蓄財できるのなら、汚いこともやるのでしょう。