インボイスの2007年3月期の連結決算は、最終損益が53億円の赤字になったという記事。
「従来予想は47億円の赤字だったが、昨年10月に連結子会社にしたジャスダック上場の不動産会社、ダイナシティが東京国税局の指摘を受け入れ、重加算税を含む12億4500万円を過年度法人税等として計上した。」
この過年度法人税は、おそらくダイナシティがインボイスに買収される前の期間に対応するものでしょう。そうすると、買収時点のダイナシティの未払法人税等が過少だったということになるので、買収後の損益にするのではなく、買収価額の配分をやり直すというのが理屈にあっているような気もします。もしそうだとすると、買収時点で連結に取り込まれるダイナシティの純資産(時価ベース)は未払法人税等過少計上分だけ減ることになり、のれんの金額がそれだけ膨らむことになります(買収価額は変わらないので)。
企業結合会計基準や(細かすぎるという批判の多い)ASBJの適用指針を調べるところまでいきませんでしたが、これらの基準・指針に照らして考えるとどうなのでしょうか。
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