またまた、あの郷原弁護士が新日本監査法人批判の文章を書いています。
今回は、郷原弁護士のもとに届いた、新日本の内部者からという匿名の手紙をまず取り上げています。
どういう手紙かというと、「...理事長の辞任と理事の報酬減額で「責任の明確化」は終了したとして理事長退任後の椅子の取り合いに奔走している経営執行部の現状や、顧客企業を納得させられるものになっていない改革案などについて指摘し、「相変わらず危機感がなく無為無策の現執行部に委ねておいたのでは新日本は解散の道をたどってしまう」との危機感を露わにする内容」だったそうです。
手紙に書かれていたとされる内容の詳細は、このBLOGOS記事をご覧ください。
ちょっと不思議なのは、郷原弁護士は、会計士インサイダー事件やオリンパス粉飾事件のころから新日本と関係があり、つい最近も、新日本の大久保和孝パートナーと一緒に新日本の事務所内でセミナー講師(新日本は後援)をつとめたぐらいですから、信頼できる新日本内部の人物から、情報を取ることは容易だと思われるのに、本物かどうかの確証もない匿名の手紙に依拠して、書いているということです。まさか、自作自演のやらせということはないと思いますが、本当にそのまま信じていいのだろうかという印象を持ちます。
郷原弁護士がいろいろ書いていることは、まったくの的外れではないにせよ、自分を使えばうまくいっていたはずなのに、自分を使わないから、こんなにひどいことになっている、今後はさらにひどくなるだろうという、一種の不安商法なのかなとも思います。こういう弁護士と一度つきあってしまったというのが、新日本にとって不幸だったのかもしれません。
それにしても、「理事長退任後の椅子の取り合いに奔走している」というのは本当なのでしょうか。今理事長になったら、これから長期間にわたって、金融庁や会計士協会やマスコミに対して頭を下げ続けなければなりません。クライアントへのお詫び行脚も必要かもしれません。それでうまくいくかどうかもまったく不透明です。いすの取り合いをしてまで、やろうという人がいるのでしょうか。本当にいるのなら、火中の栗を拾うということですから、かえって立派だと思います。
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