会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

第3四半期報告書の提出期限延長、業績見通し、および原子力事業における損失発生の概要(東芝)

第3四半期報告書の提出期限延長、業績見通し、および原子力事業における損失発生の概要に関する説明会

東芝の第3四半期業績見込み(四半期レビュー未済)などが2月14日に公表されました。上記リンク先に公表資料がまとまっているようです。記者会見の動画も含まれています。

業績見込みは...


(東芝説明会資料より)

債務超過といわれていますが、純資産はかろうじてプラスになっています。のれん減損は、7,125億円(非支配持分含む)。

ヘルスケア事業および家庭電器事業に係る経営成績は、非継続事業扱いにしているそうです。

米原発工事の当初の契約体制は...


(同上)

東芝がWHの親会社として(履行?)保証を提供しています。WHを法的整理して、責任を逃れようとしてもできないということになるのでしょう。

問題の建設会社買収の狙いは...


(同上)

買収後の原価見積りは...


(同上)

コストの詳細見積もりは買収後に入手したといっています。3月からコストの見積もりを開始し、7月に別の建設会社に依頼しています。

建設会社買収によるのれん計上額と減損額は...


(同上)

既存ののれんも含めて全額減損処理です。問題は、当初200億円程度だった追加のれん金額が、6千億円にもなった原因ですが、それには資料ではふれていないようです。

親会社保証の金額は...


(同上)

これがあるので、WHを売却するとか法的整理するとかいう案を採用しても、東芝の責任は残ってしまいます(売却先が引き受けてくれればいいのですが)。(なぜ、2016年12月末の金額が示されていないのか?)
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