会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

名古屋・興正寺前住職と総本山が和解 土地売却問題(朝日より)

名古屋・興正寺前住職と総本山が和解 土地売却問題

名古屋の八事山興正寺の前住職側と総本山側が対立していた問題で、双方が裁判外で和解したという記事。前住職が寺を明け渡すそうです。

しかし、巨額資金流出の問題は解決していません。

「対立の発端は、前住職らが2012年7月、興正寺の土地約6万6千平方メートルを、中京大学に約138億円で売却したことだった。総本山側は、無断で土地を売却したなどとして、前住職を罷免。さらに、前住職らが売却代金のうち約70億円を外部に流出させたとして、背任と業務上横領の疑いで名古屋地検に告訴状を提出。特捜部が捜査していた。」

「寺の土地売却に絡んで、前住職が約70億円を外部に流出させたとする問題について、添田氏(総本山の宗務総長)は「(流出の妥当性を確認する)労力は興正寺の再建に向かわせるべきだ」と説明。「(前住職は)退去で責任は取られたと考えている」と述べ、これ以上の責任は不問にする考えを強調した。」

「総本山側が名古屋地検に提出した告訴状を取り下げる考えを示したことで、刑事事件としての立件は困難になるとみられる。

特捜部は昨年9月、背任容疑で寺などを捜索している。ある地検幹部は「(70億円を流出させられたという)被害者が処罰を求めないというのであれば、捜査に支障がないとは言えない」と話した。」

宗教法人のガバナンスには大きな闇の部分があるようです。とはいっても、国が介入するわけにはいかないでしょう。

当サイトの関連記事
その2
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事