新潟県のさくらの街信用組合という信組で、総務部の男性係長が約2億8千万円を着服していたという記事。
「同信組によると、この係長は経理を担当。金庫に出入りできる立場を利用し、約2億6千万円を着服したという。現金を出し入れする際は、上司が立ち会う規則だったが、実際は係長1人に任されていた。
さらに、知り合いの客の名義で作ったローンカードを預かるなどして、22人の口座から約2千万円を着服。・・・」
単純に、現金実査で発見できないのかと思ってしまいますが。
なお、昨年7月に2つの信組が合併してさくらの街信用組合になったようです。
信組の発表文。
不祥事件発生のお知らせとお詫びについて(PDFファイル)
「事故者は①お客様の名義を不正に使用して消費者ローンを実行した資金の着服、②お客様のローンカードを解約を装って預かり、不正使用した資金の着服、③お客様の定期預金の書替時に偽造した書替済定期預金証書を渡し、実際には解約して得た資金の着服、④定期積金掛金集金からの一時流用など、着服を繰り返しておりました。
また、組合金庫に保管されていた現金についても、着服を繰り返しておりました。」
時期的には、顧客名義のローンの不正実行がまず行われ、その穴埋めのために、金庫からの現金持ち出しにまでエスカレートしていったようです。
「発生時期
お客様名義の資金の着服 平成21年6月~平成27年9月
組合保管現金の着服 平成25年2月頃~平成27年9月」
信組職員が2億8千万円着服(新潟日報)
「さくらの街信組によると、男性係長は1999年に旧太陽信組(阿賀野市)に入組し、2007年から同信組本部の総務部に勤務。昨年、旧五泉信組(五泉市)との合併後は五泉市のさくらの街信組本部総務部で経理を担当していた。
着服などは合併時の資産確認でも判明しなかったが、ことし9月14日、男性係長が勤務中に外出したまま戻らなかったことから、不審に思った上司らが調査し、分かった。男性係長は15日に発見され、着服した資金は遊興費や不正に借りた借金の返済に充てていたと説明し、「競馬に熱中し、給与では足りなかった」などと話しているという。」
数年後には、「競馬」でなく「カジノ」になる?
こちらも金融機関の不祥事。
500万円のつぼ、鑑定は10万円 購入の信金役員処分(朝日)
「信金によると、2009年1月、関市内の骨董(こっとう)商の男性から信金との過去のトラブルを持ち出されるなどし、何度も融資を求められた。対応を協議した当時の常勤役員6人が男性から、陶器のつぼ1個を500万円で購入する代わりに「今後取引しない」との念書を取った。高額な品を購入する際に必要な理事会の承認も得ていなかったという。
今年5月、内部通報で発覚。信金の調査に対し、当時の常勤役員6人は不適正な手続きだったと認めた。さらにつぼを鑑定に出したところ、10万円の価値と評価された。」
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