7月15日に開催された監査法人のガバナンス・コードに関する有識者検討会(第1回)の議事録が金融庁のサイトに掲載されています。
この回は、金融庁事務局からの資料説明の後、自由討論が行われたようです。
総務企画局長の発言より。
「我々、そういった極端な画一性を求めるような監督なり審査会の検査なりはやってきていないと言いたいけれども、過去やったじゃないかと指摘する人がいますので、少なくともこれからはそういうことはしないというふうに考えているところです。我々は、別に当局が管理しているから画一的でなければならないとも思っていませんし、また、ある意味当局が監督をしますので、非常に柔軟なつくりでプリンシプルをつくっていても、どうしてそういう考えでその監査法人は運営されているのかということを個々に監査法人と対話をしていくことが十分可能なので、その対話の出発点としての1つの目安というものが存在していれば、決して画一的な運営にはなることなく、当局と監査法人の対話にも資するものになりうると考えているところです。」
コードの対象となる大手・準大手監査法人の幹部で、この金融庁の発言を額面どおりに受け取る人はいないのでは。数年後の「監査法人の処分について」で「監査法人ガバナンス・コードが周知・徹底されておらず、××監査法人の運営は著しく不当である」と書かれる可能性は相当高いと思います。あるいは、「当局と監査法人の対話」の中で、コードをもとに行政指導が行われ、監査法人の経営への介入が進むのかもしれません。
その他、各メンバーの発言にもおもしろいものがありますので、時間のある方はどうぞ。
会議資料についてはこちら。
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