不適切取引問題で王将フードサービスの株価が急落したという記事。会社から新たなプレスリリースも出たようです。
「特定の企業経営者との間で、過去に約260億円もの不適切な不動産売買などがあったと発覚したためだ。王将はこの経営者の関係企業と続けていた電話設備などの保守委託契約を、30日付で解除すると発表した。」
「王将は「(この経営者や企業グループとは)一切取引しないと確約する」との声明を30日出した。」
まず、回収不能と報道された金額はすでに処理済みだというプレスリリース
↓
一部報道について(PDFファイル)
「...平成 14 年 3 月期に貸倒引当金を計上し、その後取得不動産の売却等を通じ、平成 18 年9月までに全て過去に処理済みの取引であり、簿外債務や偶発債務に該当するものではなく、当社の当期以降の決算に影響を与えることは一切ございません。」
「当期以降の決算」と断っているのがポイントで、不適切取引があった年度においては、資産取得取引などに仮装して、不正な支出を行ったわけですから、会計上の虚偽表示があったといえます。その後損失処理(土地再評価でPLを通さず処理した金額もある模様)したから責任がないとはいえません。
電子交換電話設備の保守委託契約の解除について(PDFファイル)
「今後は、同調査報告書に記載された A 氏及び B グループの会社とは一切取引をいたしませんことを確約いたします。」
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