東証2部上場、ユニオンホールディングスの株主が、ユニオン社の社長らを相手取り、株主代表訴訟を起こしたという記事。粉飾決算で上場廃止となったTTG(元ジャスダック上場)への出資で会社に損害を与えたと主張しているそうです。
「訴状によると、ユニオン社は平成17年3月から3回に分けて、電気通信工事業、TTGの第3者割当増資を引き受けて、計44億9000万円を出資した。その後、TTGが17年3月期の有価証券報告書で、実際は約18億5000万円の債務超過だったのに約3000万円の純資産があるようにみせかけるなどの粉飾決算をしていたことが発覚。19年1月、ジャスダック市場を上場廃止となった。」
「株主側は、増資を引き受けるにあたり調査会社から提出された資料で、TTGが粉飾決算をしていることが指摘されていたと主張。・・・」
表面的には、ユニオンは粉飾会社の株式を高い値段で買わされたわけですから、被害者の立場です。これは、調査資料をよく吟味しなかったという単なる不注意(取締役の善管注意義務違反の問題)だったのでしょうか。あるいは、粉飾にある程度気づいていながら出資したのでしょう。そうだとしたら、それはどういう意図によるものだったのでしょうか。
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TTGについては、関与していた監査法人も処分を受けています。
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