日経新聞によると、会計士協会が東芝の監査人を調べるそうです。
「日本公認会計士協会は、不適切会計が明らかになった東芝の決算を監査した新日本監査法人について、手続きが適正だったかを調査する。東芝の第三者委員会が報告書を出すのを待って監査業務審査会を開催。重大な過失や故意による不正の見逃しがなかったか調べる。」
オリンパスのときは処分なしだったような・・・。
ちなみに、第三者委員会の報告書が出る予定の21日は、たしか、会計士協会の定期総会の日です。
(補足)
こちらの記事によると、第三者委員会の報告で、監査人の責任についてふれるようです。
東芝:監査法人の責任追及 不適切会計で第三者委(毎日)
「東芝の決算書類の監査を担当しているのは、大手監査法人の一つである新日本監査法人。第三者委の関係者は毎日新聞の取材に対し、「経営陣の説明をうのみにせず、業務の流れや数字からおかしな点を見抜かなければいけない」と指摘。第三者委の報告書で「何らかの責任に言及せざるを得ない」との見通しを示した。」
他方、上記日経記事によれば「第三者委は現時点で監査法人に大きな問題があったとは考えていないもよう」だそうです。おそらく調査の焦点にはなっていないのでしょう。
「新日本は12年7月、オリンパスの損失隠し問題で、金融庁からあずさ監査法人とともに業務改善命令を受けている。今回の問題については、「第三者委の報告書が出ておらず、コメントは控えたい」としている。」
オリンパス事件のときは、金融庁からは処分を受けていますが、協会からは処分なしだったのではないかと思います。
同監査法人の理事長(昨年就任したばかりで東芝の粉飾決算は前任者のときです)は、「会計奉公の精神」を座右の銘にされているそうです。その精神に沿った責任あるコメントその他の対応を期待します。
【トップは語る】新日本有限責任監査法人理事長・英公一さん(56)(2014年8月)(SankeiBiz)
「「わが国初の監査法人を設立した太田哲三商学博士が記された『吾等は会計奉公の精神を堅持し企業財政の健全化による邦国経済の永遠なる繁栄に寄与することを本領とす』を実践したい。これは私の座右の銘だ。監査法人は資本市場を支える社会インフラだと考えており、日本経済の発展のために地域振興、海外進出サポート、起業家支援など手掛けるべきことは多い」」
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