企業会計基準委員会の「現在開発中の会計基準に関する今後の計画」が、2019年4月15日付で改訂されています。
基準諮問会議からの提言に基づき、以下の2つのテーマが新たに加わったようです。
・財務諸表を継続企業の前提に基づき作成することが適切であるかどうかの判断規準の作成
・金利指標改革に起因する会計上の問題
4月11日の企業会計基準委員会会議資料より。
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基準諮問会議からのテーマ提言への対応(PDFファイル) (基準諮問会議の提言書も添付されています。)
金利指標改革というのは、LIBORがなくなるという話の関連のようです。
金融業界、LIBOR代替指標への移行加速すべき=FRB副議長(ロイター)
「米連邦準備理事会(FRB)のクオールズ副議長は10日、不正操作が問題となったロンドン銀行間取引金利(LIBOR)に代わる指標金利への移行を加速する必要があると述べた。規制当局が、各金融機関の移行計画を精査しているとも付け加えた。」
不祥事まみれもLIBORは死なず、複数の指標金利併存の時代到来か(ブルームバーグ)
「LIBORは世界で約350兆ドル(約3京9000兆円)相当の金融商品の基準になっているが、銀行がこの金利を操作していたという不祥事が明るみに出た後、規制当局は指標金利としてのLIBORの採用をやめることを決めた。米国では、連邦準備制度理事会(FRB)の委託を受けたグループが、担保付翌日物調達金利(SOFR)と呼ばれるものをLIBORの代替に選んだ。利用は1年前に始まった。
しかし、国際決済銀行(BIS)は今年3月に、1つの金利でLIBORの役割全てを代替するのは現実的ではなく望ましくもないとの見解を示した。SOFRの場合、操作のリスクはなくなるが、世界の資金調達市場のストレスの度合いを測る指標にはならない。つまり、SOFRは他の金利と併存する可能性が高いということになる。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)の米金利戦略責任者、 マーク・カバナ氏は「指標金利としてクレジットリスクが埋め込まれたものを市場は求めるだろう。市場が望むなら、そうした存在をFRBが阻止することができるとは考えにくい」と話した。」
日銀、代替金利指標の選定議論 LIBOR廃止に備え(2018年7月)(日経)
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