東証第1部上場の三井ホームで不適切会計が発覚したという記事。リフォーム事業の一部で工事原価計上の先送りがあったそうです。過大計上された営業利益の累計額は6000万円程度とのこと。
「15年3月期までに完成した工事に対し、下請け事業者や発注先に支払う費用は15年3月期中に支払われるはずだった。しかし、この費用処理を16年3月期に先送りしたことで、15年3月期の営業利益を過大に計上した。さらに16年3月期までに計上されるべき費用についても期中に計上されていなかったため、16年3月期の営業利益も過大になった。」
三井ホームが不正会計 営業利益6千万円かさ上げ(朝日)
「この日の予定だった16年4~6月期決算の発表は延期した。この決算の資料づくりの際、資材購入や協力会社への支払いなど複数の費用計上に先送りが見つかり、担当者に事情を聴いているという。三井ホームの16年3月期の売上高は前年比1・3%増の2562億円、営業利益は17・6%増の47億円。」
過年度の決算における不適切な会計処理の判明と過年度の有価証券報告書等及び決算短信等の訂正予定並びに平成29年3月期第1四半期決算発表の延期に関するお知らせ(PDFファイル)
「平成 29 年3月期第1四半期の決算作業の過程における部門別損益分析手続きのなかで、当社のリフォーム事業部門の一部において、過去2事業年度にわたり、事業年度末に計上すべき工事原価を翌事業年度の工事原価として処理する等の不適切な会計処理が疑われる取引が発見されました。」
取締役会において、過年度連結決算の訂正を行うことを決めたのだそうです。この規模の会社が60百万円で、過年度訂正するものなのでしょうか。他にもぞろぞろ出てくるおそれがあるのかもしれませんが...。
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