小倉クラッチ(ジャスダック)が中国子会社における在庫水増しなどの不正を発表したという記事。
「群馬県に本社を置く自動車部品製造の小倉クラッチ(桐生市相生町、小倉康宏社長)は16日、中国の子会社で2014年からの累計で9億3000万円の過大在庫の計上があったと発表した。決算を16年3月期までさかのぼって修正した。米国子会社での不正送金関連でも約1億3000万円を営業外費用に振り替えた。」
「中国の子会社2社では、生産管理システムの不具合や在庫入力時のミス、生産管理の未整備などから在庫を過大に計上していた。この費用を16年3月期から各年の決算に計上した。
米国の子会社では、18年6月から20年8月まで、経理担当者が自身の銀行口座に不正送金などし、約1億5500万円を着服した。ギャンブルに使われ、約2500万円が返済されている。弁済されていない1億3000万円は関税や輸送費などとして計上されていたため、損益には影響しない。捜査機関が捜査している。」
「過大在庫計上と不正送金の調査費用約8億円を特別損失として計上する。」
特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ(小倉クラッチ)(PDFファイル)
160ページほどの調査報告書です。
第 92 期(2021 年3月期)第2四半期報告書の提出並びに過年度の決算の訂正に関するお知らせ(小倉クラッチ)(PDFファイル)
2020 年3月期の純資産への影響額で見ると、814百万円(△4.7%)であり、それなりに大きな金額です。
といっても、特別損失に計上する調査費用と同じくらいの金額にすぎません。
2021 年3月期通期業績予想及び特別損失の計上見込みに関するお知らせ(小倉クラッチ)(PDFファイル)
「業績予想につきましては、当第2四半期連結累計期間の売上高の落ち込みをカ
バーするまでには至らず、売上高は前期比 15.6%程度の減収を見込んでおり、利益面につきましても、売上高の減収の影響や過年度の決算訂正関連費用等について現時点で見積もり可能な約8億円を特別損失に計上する見込みとなることなどから、減益を見込んでおります。」
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