SEC STAFF REPORT ON OFF-BALANCE SHEET ARRANGEMENTS, SPECIAL PURPOSE ENTITIES AND RELATED ISSUES
2005-06-23
オフバランス取引やSPEなどに関するスタッフ・レポートを公表したというSECのプレス・リリース。
このレポートはサーベインズ・オックスレイ法に基づき作成されたものであり、大統領と上下院の関係する委員会に提出されています。
このレポートの作成に当たっては、SPEだけでなく、連結、継続的関与がある金融商品の移転、契約上の義務、リース、偶発債務、デリバティブなど、幅広い観点からの検討がなされています。
このレポートでは、財務報告にかかわる者が目指すべきゴールとして、
・経済実態ではなく、会計や財務報告上の考慮から行われる取引を抑制すること
・目的に基づく会計基準の利用を広げること
・開示の継続性と適合性を改善すること
・単にルールに準拠するだけでなく、投資家とのコミュニケーションを重視すること
が挙げられています。
会計基準や開示基準において改定・検討を要する具体的な点としては、
・確定年金制度やその他の退職後給付の会計指針
・リース会計(現行の基準では、オンバランスにするかしないかのオール・オア・ナッシングになっているといっています。The current accounting for leases takes an "all or nothing" approach to recognizing leases on the balance sheet.)
・金融商品の全面時価会計の実現可能性の検討
・SPEの連結問題にFASBが継続的に取り組むこと
などが挙げられています。
レポート自体は、100ページ以上あるので、勉強する元気はありません。そのうち、解説が出るでしょう。
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