テックポイント・インク(東証グロース)(前期の有報によると米国デラウェア州の法律に準拠して設立されている会社)の公認会計士等の異動に関するプレスリリース。
監査人であるBDO USA, LLP(事務所名にUSAがついており米国の事務所なのでしょう)より、2022 年9月7日付にて監査人を辞任したい旨の申し出があったとのことです。この会社は12月決算なので、期中の監査人退任ということになります。
辞任理由は、「当社を監査する環境の変化を勘案した判断によるもの」というあいまいなものです。
「今回の辞任はビーディーオー・ユーエスエー・エルエルピーが当社を監査する環境の変化を勘案した判断によるものであります。なお、2021 年 12 月期及び 2020 年 12 月期並びに 2022 年 6 月 30 日までの半期において、ビーディーオー・ユーエスエー・エルエルピーとの間で、会計原則又は会計慣行、財務諸表の開示又は監査の範囲若しくは手続に関する不一致はなく、当該事業年度の財務諸表に関する監査報告書で指摘されるべき事項等もございませんでした。なお、かかる不一致が無かったことについては、ビーディーオー・ユーエスエー・エルエルピーも同意している事実であります。」
現監査人の就任年は、2015 年です。
ちなみに、BDOの日本での提携先は三優監査法人です。
テックポイント・インクのウェブサイトを見ると、東京、シンセン、サンノゼ、サンディエゴ、台北、ソウルに拠点があるそうです。また、本社住所として、東京、シンセン、サンノゼの3カ所が記載されています。
会社の活動の場が世界各地に広がっているようですから、主たる監査人( グループ財務諸表の監査人)としての責任を果たせるのか、慎重に検討しないといけない場合もあるのでしょう。
先日も、米国上場中国企業の監査人に関して、SECから警告が出されていました(日本で上場している企業はターゲットではありませんが)。