耐震強度偽装問題で営業を休止したホテルに「総合経営研究所(総研)」という経営コンサルタントが絡んでいたという記事。
記事によれば、このコンサルタントは、短い工期で安価にビジネスホテルを建設する手法を売り物にしており、手がけたホテルは250軒以上あるようです。同社のホームページをみると、すでに抜け殻となっており「夜逃げモード」にはいっているといえそうです。
会計が絡む分野でも、税理士や会計士が脱税(と当局が判断するところの)スキームをコンサルして、つかまったりすることがあり、海外では、大手の会計事務所が違法なタックスシェルターを販売して、訴えられたりしています。コンサル業務もなかなかリスクのある業務です。
会計の世界で今後伸びそうなコンサル業務の分野としては、内部統制構築に関するコンサル業務があります。数年後に導入される内部統制監査に備えて、今から地道に活動しているコンサルタント(監査法人を含む)は大丈夫なのでしょうが、導入ぎりぎりになって、「監査人には絶対に否認されない」、「数ヶ月で構築する」、「超格安報酬で請け負います」といったいい加減な宣伝文句で、わらをもつかみたい準備不足の企業をだます者も出てくることでしょう。
それにしても、最近は事務所の窓から見えるビル群が、みんな張りぼてに見えてきました。事務所のビル自体も危ないかもしれません。
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