会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

シェアハウス投資、融資資料の改ざん多発 預金額水増し(朝日より)

シェアハウス投資、融資資料の改ざん多発 預金額水増し

スマートデイズという会社が賃料を支払わず問題になっているシェアハウス投資で、投資資金の融資関係資料の改ざんなどの不正が多発していたという記事。

「預金額の水増しなどで信用力を上げ、多額の融資を受けやすくしたとみられる。融資の多くは地方銀行のスルガ銀行(静岡県沼津市)が行っていた。」

「シェアハウス投資では、不動産会社と提携する数十社の不動産仲介業者が窓口の場合が多い。会社員らは融資を受ける際、仲介業者に預金通帳の写しなどを渡し、銀行との手続きを一任。ところが一部の融資で書類が改ざんされていた。

預金残高を10倍以上に膨らませたり、業者に多額の頭金を振り込んだりしたように書き換えた例もある。多額の預金や頭金の支払い能力があるように見せかけ、融資を引き出しやすくした可能性がある。

シェアハウス賃料の支払い停止後、融資返済が厳しくなった会社員らがスルガ銀に返済猶予を求める中で不正が発覚。多くの改ざんは会社員らが知らぬ間に行われていたとみられる。」

億単位の資金を融資するのに、債務者と直接接触して確認していなかったのでしょうか。

虚偽の資料で融資していたとすれば、引当金も見直さないといけないでしょう。

偽られた資金力、銀行も積極融資 シェアハウス投資(朝日)(記事の一部のみ)

「ある30歳代の男性は、不動産仲介業者から、1億数千万円のシェアハウスを全額融資で買った。ところが賃料が払われなくなった。このままでは数カ月で融資返済ができなくなる。窮状を訴えて金利などの返済条件を見直してもらうため、先月、融資を受けるスルガ銀行(静岡県沼津市)の都内の支店へ相談に行った。

しかし銀行の担当者は男性に「3千万円ある通帳の写しが出ている」「頭金も2千万円払ったでしょう」と難色を示した。男性には寝耳に水だ。男性は「預金は数十万円しかない。頭金は払っていない」と説明。担当者は「だまされた」と答えたという。」

だまされたふりをしているだけかも。

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債務者とは対照的に銀行の方はおおいに稼いでいるようです。

スルガ銀、17年4~12月最終益9%増(SankeiBiz)

「スルガ銀行が8日までに発表した2017年4~12月期連結決算は、最終利益が前年同期比9.4%増の347億円と増益となった。アパートやシェアハウスといった貸家業を行う人向けのアパートローンや一般の住宅ローンなど、住宅関連の貸し出しが増加した。...」
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