会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

パチンコ過去最大倒産「ガイア」に見えていた予兆 店舗を相次ぎ売却、Jトラストが支援に名乗り(東洋経済より)

パチンコ過去最大倒産「ガイア」に見えていた予兆 店舗を相次ぎ売却、Jトラストが支援に名乗り

パチンコホール大手、ガイアの倒産についての解説記事。

倒産までの経緯などが主ですが、最後の方で、上場会社であるJトラストがかかわる再建計画についてふれています。

どうやら、パチンコ屋の経営はやらないようです。

「今後、ガイアはJトラストの支援を受け、ホール事業や従業員の雇用は維持しながら、債権者に対する弁済を進めていく方針だ。Jトラストは消費者金融の武富士やエイチ・エス証券を買収するなど金融業を中心に事業を展開、傘下に遊技機メーカーを抱えていた時期もあった。ガイアには子会社が融資をしたり、店舗用の不動産を貸したりしていた。

ガイアはJトラストとの間で50億円を上限とするDIPファイナンス(破綻企業向けのつなぎ融資)を取り付け、顧問の派遣や従業員の出向など、人材面でも支援が入る見込みだ。」

「再生スキームを定める最終契約は、4カ月以内をメドに結ぶという。パチンコホール経営に資本を入れる企業は、東京証券取引所に上場が認められてこなかった歴史があることから、「Jトラストは資本を入れず、あくまで貸付金利やコンサルティングフィー、不動産の整理に伴う手数料などで稼ぐスキームにするのでは」(前出の周辺機器メーカー関係者)との臆測も飛び交う。

実際、Jトラストの関係者は「パチンコホール事業の運営はできないし考えていない」と話す。一方で、「ガイアグループの運送業や倉庫業を行う会社などは、それなりの価値・資産を持っている会社がある。そこは狙いの1つ」と明かす。」

パチンコは景品の売買まで含めて実質的に考えれば、明らかに賭博なのですが、グレーゾーンなのか、営業が認められています。とはいっても、そういう違法ぎりぎりの商売をやっている会社は、上場させて、一般公衆からカネを集めさせるわけにはいかないのでしょう。

(しかし、かつてはグレーゾーン金利で荒稼ぎしていた消費者金融会社も上場させていたので、首尾一貫していないのですが...)

EDINETで、「パチンコ」や「遊技業」を検索してみると、ほとんど、パチンコ機器関連の会社の開示だけのようです。

神奈川中央交通(現・東証プライム)がパチンコ事業をやっていた記憶があったのですが、調べてみると、2013年に事業を売却したようです。

いずれにしても、現時点では、ガイアとそのグループ会社は、裁判所の管理下にあるわけで、スポンサーといえども、支配しているとはいえないでしょうから、連結範囲にはまだ入らないのでしょう(規則上はどうなっているのでしょう)。

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