大阪国税局の上席国税調査官が法人税法違反の疑いで逮捕されたという記事。
「国税局OBの税理士に内部情報を漏らし、OBが絡んだとされる企業の脱税事件に関与した疑いがあるという。」
「特捜部によると、平良容疑者(注:逮捕された調査官)は細名被告(注:国税局OB)から依頼され、国税局が将来の税務調査をみすえて作成した運営会社の調査資料を漏洩。細名被告は資料を利用し、運営会社の法人税を免れさせた疑いがあるという。」
大阪国税調査官を逮捕 税務調査虚偽答弁の疑い 地検特捜部(産経)
虚偽答弁罪というそうです。
「ホストクラブ経営会社の脱税の発覚を免れるため、一緒に税務調査を担当していた同僚に対して虚偽の説明をしたとして、大阪地検特捜部は28日、法人税法違反(虚偽答弁)容疑で大阪国税局西税務署の上席国税調査官、平良辰夫容疑者(43)を逮捕。同社の顧問税理士で元同局職員、細名高司被告(61)=法人税法違反罪などで起訴=を再逮捕した。」
「虚偽答弁罪は、以前は法人税法など各税法ごとに定められていたが、25年1月からは国税通則法で規定されている。」
虚偽答弁犯←やや古い解説のようです。
国税調査官逮捕:「八百長」か 異動5カ月後、管内に本店(毎日)
「この企業は、調査官が所属する西税務署(大阪市西区)の管内に登記上の本店を移していた。調査官が異動して約5カ月後のことだった。」
「ホームページなどによると、Mは大阪・ミナミでホストクラブ3店を運営し、西日本最大級と誇る1店が本店所在地だった。Mは、OB税理士の細名高司(たかし)容疑者(61)が経営する「税理士法人ナイスアシスト」に税務を委託しており、特捜部は西区に移転させた経緯について注目している。
運営会社は11年7~9月の税務調査で申告漏れを指摘された。しかし、実際は、より多額の脱税をしていた疑いが持たれている。平良容疑者と細名容疑者は脱税がばれないように、税務調査の際にわざと少なめの申告漏れが発覚するように演出していた可能性があるという。」
ここまでしないと税務調査対策のナイスアシストにはならないのでしょうか。
国税調査員逮捕:繰り返されるOB税理士との癒着(毎日)
こちらは癒着の背景に関する記事。
「大阪国税局のあるOBは「税務署長の経験者でさえ、仕事がなく、退職金を食いつぶしている。羽振りのいいOBにすり寄る職員が出てきても不思議でない」と指摘している。」
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