元金融庁長官が「ソニーFGの社長」に!前代未聞の天下りで問われる企業体質
元金融庁長官が、「ソニーフィナンシャルグループ(FG)」の社長兼CEOに、天下ったことを取り上げた記事。
「いくつもの顧問を掛け持ちしていた遠藤氏だが、退庁後の「本命」はソニーだったようだ。
「個室や秘書、車つきのソニーを『本業』、他社はあくまで小遣い稼ぎくらいに考えていたようです。官庁とのパイプ役になれることから、ソニー本体の取締役になる可能性は十分ありえましたが、まさか『実働部隊』の社長に就くとは衝撃でした。
そもそも、歴代の金融庁長官経験者で有力金融機関のトップに指名されるケースはほとんどありません。強いて言えば、’22年に新生銀行取締役会長に就任した五味廣文氏(73、’72年旧大蔵省入省)以来。ただ、遠藤氏の野心は強い。ソニーの顧問に就任して以来、フィンテックやソニーグループ全体の経営について研究を重ね、来る日に備えていたようです」(前出・全国紙デスク)
ソニーFGといえば、傘下のソニー生命社員が’21年に海外子会社の資金170億円を不正送金し、騙し取るという大きな不祥事を起こしている。新たに不祥事が発覚した時、金融庁は「元トップ」のいる企業に厳しい処分を下せるのかーー。ソニーグループ全体のガバナンスが問われる。」
ソニーのガバナンスというより、監査人の独立性をうるさくチェックしている金融庁のトップが、金融庁が監督している会社に天下っていいのか、監督当局の独立性に問題はないのか、疑問に感じます。
ちなみに、遠藤氏は、KPMGジャパンのアドバイザーに就いていたようですが、それは小遣い稼ぎだったのでしょうか。