日本公認会計士協会の役員選挙(開票日:2月5日)の当選者が公表されています。
無投票の選挙区も多く、競争率は低かったのですが、やはり、組織力のある候補者が当選しているようです。
(次点者以外の落選者は、選挙広報もろとも、名簿から抹殺されており気の毒です。)
当選した役員の中から、次期会長が選ばれます。選挙広報によると、以下の候補者(役員には全員当選)が、会長への立候補を表明しています(敬称略)。「 」内は選挙公約と思われる部分の抜粋です。
小見山 満
「私は船長として、避けられない荒波を正面から取り組み乗り切ります。
・税理士法改正は必ず阻止します
・監査基準の改正を、実務指針に適合した会員の納得できるものにします
・保証業務の拡大、公会計の導入を目指します
・選挙制度を変えます
・経済界、官界等とのより良い関係を築きます
・会員の権利を擁護し透明性の高い協会運営をします
・国民により近く、より利用してもらえる公認会計士業界にします」
木下 俊男
「会務、協会を熟知し、規制当局、政治家、財界、学者等との強固な関係を構築した私が卓越した行動力で制度改革を実現します。
●私は『強い業界、強い協会』を構築します
●私は公認会計士制度(税理士法改正反対を含む)等の制度改革を実施します
●私はリーダーシップとコミュニケーション能力を発揮し国民経済の健全な発展に寄与します
●私は会員と協会のパイプラインとして会員の声を的確に会務に反映させます
主な施策
◆制度の改革
❖公認会計士制度;試験制度並びに公認会計士の業務範囲の見直しを含む公認会計士法の改正を推進します
❖監査制度;オリンパス等の企業不祥事に対応した監査の強化を図ります
❖会計制度;IFRSの導入促進や公会計制度の改革を行います
◆公認会計士業務
❖任意監査の拡大や公認会計士の名称で税務業務ができる法改正を要求します
◆公認会計士のあるべき姿の明確化
◆協会ガバナンス、選挙制度、財政構造の検討」
森 公高
「私は、会計及び監査をはじめとする公認会計士の業務が、社会のインフラとして、多くの分野で活用されるために、全会員一丸となって推進できるように進めてまいります。そして、公認会計士が、社会から一層敬意を集める存在にしたいと考えています。
私は、今までの経験を活かし、全力を尽くしてまいります。」
澤田 眞史
「以下の重要な課題に当事者意識を持って積極的に取り組みます。
■ 監査制度の信頼性確保のため、実効性のある自主規制と戦略的広報による監査環境の改善
■ 公認会計士の多様な能力を活かすため、業務拡大への積極的なアプローチ
■ 公認会計士制度の安定的な発展のため、優秀な人材を引き付ける試験・育成制度の改善提案
このとき何よりの重要なことは、「協会は会員の自治組織である。」という意識の再確認であり、「会員自治」が会務活動の原点です。そのためには、(イ) 協会本部と地域会の徹底した意思疎通と役割分担の再確認、(ロ) 効果的で機動的な会務執行と適切な監視機能が働くガバナンスの再検討、さらに(ハ) 会務執行を支える事務局機能の充実・強化が不可欠です。」
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