会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

検査マニュアル実質廃止=処分から育成へ-金融庁(時事より)

検査マニュアル実質廃止=処分から育成へ-金融庁

金融庁が「金融検査マニュアル」を実質的に廃止する方針だという記事。

「金融庁は24日、金融機関に対する検査・監督の見直しを議論する有識者会議で、厳格な資産査定や法令順守に重点を置く「金融検査マニュアル」を実質的に廃止する方針を示した。行政指導の留意点をまとめた「監督指針」と統合し、簡素化する方向だ。」

「3月に有識者会議で報告をまとめ、金融庁が検査局と監督局の一体運営を加速させるための新たな実務指針を策定する見通し。

金融庁は既に検査マニュアルの運用を停止し、金融機関に対する検査・監督の軸足を、ビジネスモデルの持続可能性や金利上昇など潜在的なリスクへの対応に移している。」

銀行検査、稼ぐ力に重点 金融庁がマニュアル刷新へ(日経)(記事冒頭のみ)

貸出資産の査定に関する項目は、金融機関が会計処理で活用するなど根付いているため残す。」

マニュアルの話とは直接の関係はないのですが、金融検査ということではこういう記事がありました。

追い詰められた城南信金 業界再編の台風の目に(エキサイト)(経済界配信)

「この有力信金に最近、金融庁の検査が入っている。金融庁検査は、さまざまな観点から経営チェックを行うものだが、城南信金に対する今回の件はやや異質なのだ。「ガバナンスに限定した検査」だと言われている。要するに、経営体制にメスを入れるために金融庁が検査官を差し向けたのが今回の城南信金検査なのだ。異例の出来事と言っていいだろう。」

(補足)

金融検査は金融機関経営者を辞めさせる手段にもなっているようです。

前代未聞…金融庁をブチ切れさせた三井住友HD、社長交代会見で「公開処刑」の晒し者(Business Journal)(この見出しは「三井住友トラストHD」が正でしょう。)
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