PFI方式で06年10月に開院した滋賀県近江八幡市立総合医療センターが経営難に陥っているという記事。「民間とのPFI契約の解除を視野に入れた抜本的見直し」を検討しているとのことです。
「契約では、大手ゼネコン大林組が出資した民間会社(特別目的会社、SPC)が病院を建設し、所有する。開院から30年間、給食や滅菌など医療行為以外の業務を担った後、建物は市に無償譲渡。SPCとの契約総額は682億5000万円で、市は、市による建設、運営より56億円減らせると試算した。
しかし、開院から1年半となる今年度末、24億円の赤字が見込まれ、8億円の一時借入金が必要とされるなど資金繰りが悪化。」
PFIに関する民間企業側の会計に関する指針のようなものは、現時点で特に公表されていないようです。近江八幡市の側がSPCの経営に関して最終的な責任を負うような形態であれば、民間側には影響が出ませんが、どうなのでしょうか。
PFI方式による新しい病院づくりへのこころみ―ハードとソフトからウェットへ!!
PFIの資金調達―プロジェクトファイナンス実例研究 金融機関と民間事業者が明かすノウハウ
植田 和男 日刊建設工業新聞社編集局
脱「日本版PFI」のススメ―リスク移転で解き明かすPFIの真の姿
熊谷 弘志
最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事