ストックオプションのバックデートによる不正に関して、米国SECが近く告発を行うという記事。SECの委員長がそのような発言を行ったようです。
SECと検察が調べているのは、株価が急上昇する直前に役員が低い行使価格のストックオプションを受け取っていた会社です。会社名などはまだ明らかになっていません。
Prosecutors and the SEC are probing several companies whose executives received options in company stock at low prices just before big jumps in share prices.
SECの委員長によれば、こうした不正は単発的な事例ではなく、特に1990年代には広くはびこっていたようです。
"For some period of time now, it's been abundantly clear that these are not merely episodic instances," Cox told reporters at the SEC following a summit about protecting senior-citizen investors from fraud. He said that "widespread problems" have existed, particularly during the 1990s.
実際には株価が高くなってから付与したストックオプションなのに、付与日をバックデートし、株価が低い時点に付与していたかのように偽装して、行使価格が低いオプションを役員に与えていたという不正です。
たしかに悪質な不正ですが、キャッシュの流出がない数字上だけの不正であるため、罪悪感がさほどなかったのかもしれません。
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