森友学園への国有地売却問題で、佐川・前理財局長(現国税庁長官)の国会答弁が不整合だという記事。
「国会で審議が続く学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題で、財務省の佐川宣寿(のぶひさ)・前理財局長の国会答弁の整合性が論点の一つになっている。佐川氏は学園への事前の価格提示を否定してきたが、同省が今国会で認めた二つの音声データのやり取りに「1億3千(万円)」などの国側の発言が含まれていたためだ。同省は「金額」と「価格」と言葉を使い分け、釈明に追われている。」
「佐川氏(現国税庁長官)は3月、「価格を提示したこともないし、先方からいくらで買いたいと希望があったこともない」と答弁した。」
「28日の衆院予算委で、希望の党の今井雅人氏が「価格の提示がなかったと言い切れるのか」と問うと、同省の太田充理財局長は「金額のやり取りがあった。そこは認めている」とし、「金額のやり取りが一切なかったかのように答弁が受け止められて誤解を招いたとすれば、おわび申し上げる」と述べた。
だが太田氏は、3月の佐川氏の答弁は「金額」ではなく「価格」、つまり学園側への売却額を示す「予定価格」についてのものだったと釈明した。売却額そのものは事前に伝えていないので、佐川氏の答弁に問題はない――という理屈だ。」
売ったり買ったりする「金額」のことを、普通は「価格」というのでは。以前の答弁が間違っていたと潔く認めるべきでしょう。(絶対に誤りを認めないから、財務省幹部にまで出世するのかもしれませんが)
財務省と言えば、財務大臣もおもしろい発言をしています。
AIIBの「サラ金」化懸念 麻生財務相(日経)
「麻生太郎副総理・財務相は29日の参院予算委員会で、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の運営に懸念を示した。「金を借りた方もちゃんと計画を立てて返済しないと、サラ金に取り込まれちゃうみたいな話になった場合、元も子もない」と語った。」
中国の銀行の心配をする前に、日本の銀行のサラ金化やサラ金化した銀行からカードローンを借りている債務者のことを心配した方がよいのでは。
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