ライブドア事件の堀江前社長の初公判が9月4日に決まったという記事。
記事によれば裁判の「主な争点は(1)LDが自社株売却のため利用したとされる投資事業組合の実態(2)ライブドアマーケティング(LDM)の出版社買収時の発表内容(3)粉飾に問われた子会社2社への売り上げ計上の内容と堀江被告の認識」だそうです。
粉飾決算に関する争点は、過年度の粉飾を訂正した決算(有報や半報の訂正報告書)が公表されれば、それともともとの粉飾されたという決算を比べることによって、すぐにわかるはずですが、EDINETをみても過年度決算を訂正するという訂正報告書は提出されていないようです。
本来は、まず、粉飾でない正しい決算はどうだったのかをできるだけ明らかにしたうえで、経営者や監査人の責任を問うという順序になるはずです。いまだに粉飾決算である(と検察が主張するところの)財務諸表が公のデータベースに公表されたままになっているというのは、ディスクロージャー軽視といわざるを得ません。
堀江被告の初公判は9月4日 ライブドア事件
こちらの記事では、「公判での主な争点は、(1)否認を続ける堀江被告の犯行に対する認識(2)株価つり上げ目的で公表したとされる企業買収に関する発表文の虚偽性(3)ライブドア株の売却に絡んで介在させたとされる投資事業組合の運営手法や実態-など」だそうです。
堀江被告、初公判は9月4日 集中審議で2月にも判決か
こちらの記事によれば、裁判の「争点は(1)堀江前社長が架空取引などを知っていたか(2)粉飾決算の手口とされた投資ファンド(投資事業組合)を介在させた取引については、ファンドに実体があったか――など」だそうですが、どんなファンドも入れ物にすぎないので「実体があったか」ということが争点になるというのはよくわかりません。
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