「財務報告内部統制監査基準報告書第1号「財務報告に係る内部統制の監査」の改正」及び「公開草案に対するコメントの概要及び対応」の公表について
日本公認会計士協会は、財務報告内部統制監査基準報告書第1号「財務報告に係る内部統制の監査」を、2023年7月28日付で改正しました。
企業会計審議会の財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準・同実施基準の改訂を受けて、見直されたものです。2023年1月の監査基準報告書600「グループ監査における特別な考慮事項」の改正等を受けた所要の見直しも行っています(5-7項)。
適用は、内部統制基準及び実施基準の適用時期と合わせて、2024年4月1日以後開始する連結会計年度及び事業年度における内部統制監査からです。
10ページ強の概要資料(PDFファイル)がついています。概要資料では、企業会計審議会の基準改訂の説明をしたうえで、基準改訂点に対応させて、内基報の改正箇所を示しています。
(いずれも上記会計士協会資料より)
「経営者による内部統制の評価範囲の決定」のところなどは、実務上影響があるのかもしれません。全体的な見直しがなされているほか、「付録7」として、「重要な事業拠点の選定方法に係る参考例」が追加されています。
公開草案に対するコメントに対応した修正もかなりあるようです。修正しない場合でも、コメントへの回答で規定の趣旨があきらかにされている箇所もあります。