多摩信用金庫で金融庁の検査が長引いているという記事。
「多摩信金の問題の発端は内部告発だった。前理事長の佐藤浩二会長が暴力団組長の葬儀に出席していたことが一部雑誌に掲載され、この内部告発に対する“犯人捜し”が始まった。さらに、社内の内部通報制度に不正を告発した職員が左遷されるなどの事態が相次ぎ、その上、反社会的勢力への融資が内部告発により表面化した。そして一連の情報は、内部告発として金融庁へも通報された。
これを受け金融庁は昨年5月のゴールデンウィーク明けに、多摩信金へ検査に入った。通常、信用金庫の検査は財務局が行うのが通例だが、本省の肝入りで検査が進められ、検査も通常は1カ月間程度の立ち入り検査が3カ月の長期に及ぶという異例ずくめだった。」
「度重なる金融庁からの指導により、多摩信金は監査委員会を設置して問題点の洗い出しを行い、その結果をもって改善策を策定する方針を打ち出した。しかし、肝心の監査委員会報告が日程通りに提出されないなど、事態は混迷を深めている。」
このご時勢で、内部通報者への報復というのは、まずいでしょう。
もっとも、政治的な報復の意味もありそうです。
「こうした事態が複数のマスコミに取り上げられ、さらに「週刊新潮」(新潮社)が佐藤会長による菅直人元首相の実家に対する情実融資を掲載するなど、コンプライアンス面での問題が次々と表面化していった。」
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