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ドキュメンタリー映画「標的の村」

2014年01月23日 23時32分42秒 | 映画
映画「標的の村」を見て何度も悔し涙が出た。
夜の闇の中、ヤンバルの森に囲まれた小さな集落の灯りを目標に
旋回する米軍機。
米軍は、この集落を敵国の村落に見立てて演習しているのだ。
もちろん集落の住民はこの実態を望んではいない。
日本もアメリカも民主主義はうわべだけのものなのか?
国策の下では、民意は無視され、踏みにじられてしまうのか?

沖縄北部の自然豊かなヤンバルの森にある東村高江村は人口160人が
暮らす集落だ。そのヤンバルの森を米軍はジャングルに見立てたてて、
ゲリラ戦やサバイバル訓練をする世界で唯一の演習場を作り、高江は
その施設に囲まれている。演習中の兵士が突然民家の傍の茂みから
姿を現すいう、まるで戦場にいるかのような日常なのだ。

その高江にさらに6つのヘリパッドが建設されるという。
そこには飛ぶ棺桶と言われ、死亡事故の多いオスプレイが配備されると
いうのだ。国からの事前説明もないままに

オスプレイが日常的に集落の上を飛ぶようになったら、もうここには
住んでいられない!
住民たちは防衛施設局へ抗議したにも関わらず、一方的な工事通告が出された。

着工の日、なすすべもなくなった住民たちは前に立ちはだかる。
生活を犠牲にしながらも次の世代のために、と連日座り込みを続けた。
それから間もなく住民15人が法廷に呼び出された。
国策に反対して座り込んだ住民を国が訴えたのだ。しかも、15名の中には
座り込み現場に行ったことのない6歳の女子まで入っていたのだった。

力をもつ企業や自治体が個人を訴えることをSLAPP裁判(Strategiv Lawsuit Against
Public)と呼ばれ、アメリカのくの州で は禁じられている。

本裁判へと発展してしまった。
事態の本質とは関係ない名目で訴え、見せしめ的な判決で住民を分断させようと
する国の思惑を反映したかのような判決。
この国の司法には独立性はないのか?

生活を守りたいという自分たちの意思を訴えるために住民に残された手段は
もう座り込み残されていなかった。


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