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カゼ薬に物申す

2012年01月13日 | ふと思ったこと

世の中で非常に多くの人が抱いているであろう誤解として、
『カゼは薬で治る』 というのがある。


余談ながら、カゼは『感染性の上気道炎』と定義される呼吸器疾患であり、
『今年の風邪はお腹にくる』というのは、厳密に言えば間違っている。


けど実際には風邪症候群として、発熱など上気道以外の症状も含めることが多いので、
慣用的な表現としては『お腹にくる風邪』もアリと言える。


さて。
現在のところ薬で治療できるウイルスは、ヘルペスなどごく一部のウイルスに限られているが、
風邪の80~90%は、有効な抗生物質の存在しない種類のウイルスが原因である。


つまり、風邪の原因ウイルスは、薬で退治できないのである。


では風邪薬とは何か?

風邪薬とは、風邪症候群の様々な症状を抑える薬であり、風邪そのものを治す薬ではない。



何年か前には、クシャミした家族を心配そうに覗き込んで『早く飲んで早く治そ』と、
薬を飲んで、とっとと風邪を治しましょう、と言わんばかりの宣伝文句で売っていた風邪薬も、
『早目の○○○○(商品名)』という表現になり、現在は『早く治そ』という緩い言い回しになった。


つい先日、そのメーカーの人が某番組で
『風邪を治すのは免疫力であり、体力が大事。だから、風邪の症状で体力を消耗しないように、
 早めに薬を飲むことを勧めている』と語っていたが、

でもまだ正しくない。


どんな薬でも肝臓や腎臓に負担をかけるし、どんな薬でも副作用がある。 
つまり、クシャミしたくらいで『念のため』といって飲む薬は、ただ身体に負担をかけているに過ぎない。



風邪を早く治したければ、消化の良いものを食べて、果物でビタミン摂って、水分もしっかり補給して、
体力を消耗しない様に家でゴロゴロしているのが一番です。
風邪薬は、風邪症状がこれ以上ひどくなったらヤバいな・・・ という時に飲みましょう。


ここ数日、強烈な寒気のために寒い日が続いていますが、
まずは風邪を引かないよう、もし引いても悪化しないよう、体力の温存を心がけましょう。

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