母とわたしの休日の朝

日曜日の朝　そろそろお店が開く時間
母が着替えて降りてきた
襟ぐりの広く空いたワンピースからの胸元から
V字型の肌着が覗いている

肌着を変えるか　服を着変えるか
母は胸元ののぞかないワンピースに着替えてきた

「で？どっかいくの？」

とボケかます

むかっ！　自分だろ！
冷蔵庫の中身がないないと騒いでいるの

「買い物行かなくていいの！」

つい語気が荒くなる

「いや　家の中ばかりいるのもよくないから行く」

素直に答える

暑い中ふたり　歩き始める


６０００円以上お買い上げで
花柄のA４サイズのバッグがもらえる
資生堂の化粧品屋さんは
幸い日曜定休日だった

バッグは欲しいけど
行けば６０００円では済まない
なぜか倍額になるのが　怖い

またCOOPのお店で
自分で選んで買った方がいいだろう

アイシャドウと頬紅
３倍お金をかけたからって
３倍綺麗になるとは思えない
今さら

母とわたしの休日

日曜日
ちょうどお店が開く時間
９時を過ぎると外はギラギラと暑くなる

きょうは母も
一緒に買い物に行く気でいた

スーパーでショッピングカートに重たいものいっぱいと
肩からかける保冷エコバッグにパンパンの買い物して
手提げエコバッグにも少し入れて

大型薬局チェーンのウォンツでは
取り寄せの酒石酸の残り５個だけ買って
パン屋さんもいつものデニッシュ食パンと
甘くないパン１袋だけ買って

母と分担して運んで帰った
肩から掛けたエコバッグの重さはやはり
苦行のようだ

買ってきたお総菜やおこわや
デザートをたくさん食べて

疲れて２時ごろから暑い部屋で休んでいた
暑さに疲れるのか　１週間の疲れか
心療内科の薬のせいか
きのうもきょうもよくお昼寝ができる
目覚めると夕方７時を過ぎていた

休む前に
田舎の泥付きのじゃが芋を
洗ってざるにあげておいた

プラのざるに「じゃが芋とベーコンの千切り炒め」と
書いて貼っておいた

別に作れというつもりではなかった
すぐに取り掛かる元気がなくて
いも煮にされたらいやだったから
書いておいただけだった

母が作ってくれていた
使い残しの薄切りベーコンを使うつもりだったが
きょう買ったつるしベーコンで作ってあった



お惣菜をたくさん買って帰ったのだから
無理にきょうでなくてもよかったんだけど

じゃが芋を洗ってからそれに気づいたのだった