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私たちの幸せな時間(2006)

2007-07-19 10:15:12 | 映画
ヨンハが昨年9月、ミニホにBoard“tHe BoOk”があった頃、紹介していた本でした。
↓訳文
 「私たちの幸せな時間  2:33   コン・ジヨンさん作品。
  -私たちの幸せな時間。
  人はただ人のみ。。。
  平等で公平ではなければならない幾多のものなど中に。。。
  "愛" であるという単語も含まれているのをわかるようになった。。。
  一度読んで見てください。。。^^* 」

私たちの幸せな時間(韓国語)


先日鑑賞したクムジャさんは贖罪、
こちらは赦しについて考えさせられました。
ぁ、先日観た映画「傷だらけの男たち」もテーマに赦しがあったなぁ。
見終わって友人たちと楽しい時間をすごしてきても、夜寝る時に映画を思い返すと涙が出ました。
重く、深いです。なのでレポも長いです。ナハハ
公開して初めてのレディースデーということもあり、どの回も満席でした。
(最終の回は前方が空いていましたが)早めにチケットを購入しに行っていて良かったです。
カン・ドンウォンくんも、イ・ナヨンさんも素晴らしい演技でした。
台詞がなく視線の配り方で魅せるときが特に良かったです~~~
そしてドラマなどで見覚えのある名脇役たちも熱演です!!
ドンウォンくんは話しながら所々トーンが上がるのは癖ですか?役づくりでしょうか?耳に残りました。
イ・ナヨンさんは眼力のある雰囲気が柴咲コウさん似だなといつも思います。
グレーからブルーのグラデーションの長めのニットが可愛かった~。

韓国の人気作家コン・ジヨンの同名ベストセラーを映画化。
「パイラン」「力道山」のソン・ヘソン監督。
 ・私たちの幸せな時間」 訳:蓮池薫
 ・OST 「私たちの幸せな時間
  「私たちの幸せな時間(韓国盤)」CD+PhotoBooklet
<原題> 「우리들의 행복한 시간」
<公開時コピー> 「死刑囚の男と自殺願望の女。
 人生の果てに訪れた、奇跡のような“幸せな時間” 」
<あらすじ> 生きる意思も希望もない男女が刑務所の出会いの部屋で向き合っている。
世界から隔離された刑務所内の死刑囚ユンスと、
世界という鉄条網に閉じ込められて生きている自殺常習犯のユジョン。
貧しく不幸な境遇にいた男と、裕福で華やかな女。
あまりにも違いすぎる二人は、ひねくれた言葉や冷たい言葉をかけ合う。
しかし、二人はやがてお互いが似ていることに気付く。
朝。
手錠が作り出した、自殺未遂によってできた、手首の傷。。。
少しずつ警戒心を取り除き、お互いの心を覗き始める二人。
こうして毎週木曜日の10時から13時までの間、同じ時間を過ごすようになる。
毎日が木曜日であってほしい。
そんな叶うはずもない願いで胸がいっぱいになった頃、二人に許された時間はあとわずかだった。。。
カン・ドンウォン ・・・チョン・ユンス囚人3987
イ・ナヨン ・・・・・・・・ムン・ユジョン
カン・シニル ・・・・・・イ主任 「Mr.ソクラテス」ボムピョ先生「チング」サンテク父
ユン・ヨジョン ・・・・・シスター・モニカ(ユジョンの叔母) 「クムスン」「アイルランド」「ホテリアー」
キム・ジヨン ・・・・・・パクおばあさん(被害者の母) 「僕の世界の中心は君だ」民宿おばさん「フルハウス」ヨンジェ祖母
チョン・ヨンスク ・・・・ユジョンの母 「ウェディング」スンウ母
チャン・ヒョンソン ・・・ユジョンの兄
オ・グァンノク(友情出演) ・・・囚人2896 「Mr.ソクラテス」ドンヒョク父
チェ・ミョンス ・・・・・キム神父
チョン・インギ ・・・・・チョン・ミンソク 「スカーレットレター」アン刑事
ユン・ジュリョン ・・・美容師(ユンスの恋人) 「恋愛術士」マッスル女
ウン・ウォンジェ ・・少年ユンス 「大変な結婚」チャン会長長男の息子
イ・ビョンジュン ・・・少年ウンス(ユンスの弟) 「親切なクムジャさん」誘拐された子
キム・ジニ ・・・・・・少女ユジョン
キム・ソヒ ・・・・・・・ユンスの母
□HP http://www.shiawasenajikan.jp/
(↓ 以下ネタばれあり)☆☆☆☆☆

韓国映画やドラマでは残虐描写のリアルさも特徴だと思うのですが、
冒頭の殺害現場での血だまりはドキッとさせられました。
そして目を見開いて体を震わせているユンス。。。つかみはOKというはじまりでした。
そしてラストに刑が執行されギュウギュウと縄が締め付けられていく音には、体がすくみました。
そこまでリアルを求めなくても。。。
死刑制度についてだと思うのですが、エンディング最後には映画はフィクションで実際の韓国法とは違うと説明文が出てきました。
この映画に出てくる母親たちもまたそれぞれで。。。
愛する人が殺されたら、加害者を憎み怨み呪い殺してやりたいとまで思うことでしょう。
被害者の母親がユンスへのそういう想いを断ち切れないでいながらも、
「安らかに逝っておくれ」と赦しに会いにいったシーンには、とても胸が熱くなりました。

そしてユジョンの登場は大量の薬を噛み砕くという自殺未遂シーン。
母子の上手くいっていないようす、なだめる兄という図式が出てきます。
このユジョン母がね~~~
ユジョンを生むためにピアノを諦めたというので、娘への愛情に欠けていたのでしょう。
15歳のユジョンが母親に助けを求めたとき、
「うるさい、泣くのはやめなさい」「あんたがだらしないからでしょ」等、ほんと酷かった。
何があわび粥買ってきてだ。プン
ユジョンが母親の方が憎かったという気持ちも理解出来ます。
兄ももっと早くに気付いてよ。トホホ
それでも母親に愛されたいという気持ちがあったから、ああいう言動をとるしか出来なくなってしまっていたのかもしれません。
そういう母親を必死の想いで赦すことで、ユンスのために奇跡を祈っていたユジョンでした。

子供時代のシーンで、施設にユンス兄弟を預けた経緯は描かれませんでしたが、
驚かせようと(喜ばせようと)母親に会いに行くと、
「一緒にいる男は怖いから早く施設に帰りなさい」等、迎えに行くまで待っていてと嘯きながら追い返されてしまい可哀想でした。
母親としてより女をとったのか。。。
暮らしにくい施設だったのか兄弟は戻らず、物乞いなどをしながら生活をしていき、
弟が亡くなってしまった朝のシーンにはたまらず涙が出てきました。。。
(昔、隣で寝ていた恋人が朝気付くと亡くなっていたという知人の話も思い出したりして。。。)
悪い方、悪い方へと袋小路にハマっていくユンスで、
せっかく足を洗って恋人もできたのもつかの間、お金が必要となってしまったがために悪い誘惑にのってしまい、
「何してるんだ、早く刺せ!」の言葉に反射的に体が動いて女性を刺してしまったように見えました。

「秘密を話すといい。墓場までもっていくから。」
というユンスの言葉を思い出し、告白する面接室シーンは印象的でした。
ガラス越しに相手の表情も写るので、それがまた何とも切ない表情だったりしてグッときました。
お互いを知ることは自分を見てもいるようで、共感ししだいに惹かれあい、
ユンスも「死んで当然、死ぬべき」→「生きたい」という想いに変化していく様をカン・ドンウォンくんは見事に表現していました。
死ぬ淵での生の美しさというのか。
ラストの「ユジョンシ~」と何度もユンスが叫び、
ユンスからは見えない部屋にいるユジョンがガラス越しに写ったその表情を見たとき、ジワッと涙が出ました。
ユジョンが差し入れや、様々な場所へ行って撮った写真をプレゼントすれば、
ユンスはクロスのペンダントを手作りしてプレゼントします。
ユンスの手をそっと握るユジョン。。。触れ合ったのは最初で最後。。。

二人を温かく見守るイ主任もとても素敵でした。
同時に執行ボタンを押す三人のシーンでは、「13階段」をふと思い出しました。
雪合戦や最後の朝のシーンとか、ユンスと同室の囚人たちも良かったです。
出逢いが違えばと思ってしまいますが、ああいう出逢いだったからこそキラリと光った人生だったのでしょう。。。


2007年7月18日(水)シネカノン有楽町

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6 コメント

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続きです・・・ (なお)
2007-07-21 21:04:46
2007-07-20 21:21:45

「私たちの幸せな時間」レポありがとうございました~かこさんもウルウルだったのですね

私の友も普段はあまり映画を観て泣く方ではないのに、これを観て泣いちゃったわ~と言っていました。ドンウォン君、演技うまくなったねと感激していました・・・

私は家の小さなTVでDVDで観たのですが、いつもよりかは涙の量が少なかったかも(いつもスゴイんですよ)・・・

やっぱり大きなスクリーンで観た方がより感動が大きいですよね
返信する
コメントありがとう☆ (か こ)
2007-07-21 21:05:07
 なおさん
ココで客を泣かせようと思ってるでしょ、と思っても
ジワ~~~っときてしまいましたね。
「~消しゴム」はウソンさんの演技にもらい泣きしたのですが、そこまでは泣きませんでした。
ドンウォンくんは演技の幅がグンと広がったのではないでしょうか。
昨年の挽回ですよっ。フフフ
ストーリーが良かったですし。
私は家で一人で見ていたら遠慮なく泣けたりします。。。テーブルにテッシュ散乱。ナハハ
返信する
か こ さん こんばんはー☆ (じゅん)
2007-07-21 23:58:19
”私たちの幸せな時間” ヨンハさんのオススメ本(?)だったのですね♪ 韓国でもベストセラー(?)とか聞いたことあるような... ないような...

私もこの映画、泣いた~、良かった~っていう人の一人ですけど...

>>>ああいう出逢いだったからこそキラリと光った人生だったのでしょう
⇒かこさんのこの意味って深いなぁ~って...悲しかったけど、やっぱりユジョンと出会うことが出来たから...ユンスの人生はそれだけでも救いがあったのかなって...ちょっと思いました

また、遊びにきまーす
返信する
コメントありがとう☆ (か こ)
2007-07-22 13:51:37
 じゅんさん
そーなんです、一時期、読んだ本をミニホで薦めてくれていたことがあって。
韓国でもベストセラーだったようですね。
感想文も読んでいただいてありがとうございます。
ラストで奇跡を願った観客もいるかと思いますが、もしなっていたら私はドン引きしていたかもしれません。
映画はフィクションだけれど、ああいう方がリアルだしいろんな余韻を残せたと感じたので。。。
単純明快な映画も楽しいけれど、こういう深いテーマのある映画も見ごたえがあって好きです。
返信する
Unknown (Unknown)
2007-07-31 10:27:18
カン・ドンウォンの釜山訛りがよかった。
返信する
コメントありがとう☆ (か こ)
2007-08-01 17:24:46
 次回はお名前記入していただけると嬉しいです。
カン・ドンウォンさんの口調に特徴があったのは、釜山なまりだったのですね。
スッキリしました~~~
返信する

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