「シタビラメ」は、カレイ目ササウシノシタ科及びウシノシタ科に分類され、日本やヨーロッパなどで食用とされています。 ササウシノシタ科(ササウシノシタ、シマウシノシタ等)とウシノシタ科(アカシタビラメや、クロウシノシタ、オオシタビラメ、イヌノシタ等)の2科に分かれ、前者は体の右側に目があり、後者は体の左側に目があります。 日本で獲れるものはアカシタビラメやクロウシノシタが多く、主に西日本で食べられています。 和名の「シタビラメ」は、この魚の中国語での表記「舌鮃」を日本語読みしたものです。 一方、英名の「Sole」や学名の「Solea」は“靴底”を意味する語で、日本での地方名にも同義のものが多く、地域によってベロ、ウマノシタ、ウシノシタ、ゾウリ、クツゾコなど、独特の呼び方をするところもあります。 身は柔らかいが美味であり、揚げ物、ムニエル、煮付け、塩焼きなど、各国では様々な調理法で食べられています。 シタビラメは、コラーゲンが多く含まれ、ビタミン類であるビタミンB1などは、他の魚に比べると豊富で、高血圧症状、皮膚疾患の予防に効果があります。 低脂肪、低カロリーのシタビラメは、ダイエット食品として期待でき、ダイエット中に不足するタンパク源としても理想的な食物です。
ちなみに、私の故郷の福井県周辺では、体を倒して海底を這うように泳ぐことから「ねずり」と呼ばれています。