アンプの種類には、プリメインアンプ、プリアンプ、メインアンプがあります。
(真空管)アンプが生まれた後、昇圧部と電力増幅部が分化し、前者に操作機能が集中しプリアンプに、後者がメイン(パワー)アンプになったのだと思います。
微小電圧、微小電流を扱う部分を分離した方がS/N比の向上等何かと有利になったのでしょう。大出力のメインアンプを作るのにも適していると思います。
その統合版、簡易版がプリメインアンプになったと考えると納得し易い。
自分の場合。プリアンプをコントロールアンプと呼んでいます。
今の真空管アンプはプリメインアンプがほとんどでしょう。
プリメインアンプといっても、昔はレコード再生用フォノイコライザーアンプを積み、CD等デジタルソース時代以降は積んでいない。
旧時代人である自分から見ると、現在のプリメインアンプはメインアンプにセレクターとボリュームを加えたようなものに見えます。
プリアンプの本来の役割は接続機器とのインピーダンスマッチングも考慮した設計になっている。
現代では、接続されるのはデジタル機器。インピーダンスの切り替えの意味はありません。メインアンプ発展系のプリメインアンプで十分なのかもしれません。
スピーカーを直接駆動するのはメインアンプ部分。NFBで音質が大きく変わる。裸特性の良い真空管では極浅いNFB、3dbでも大きく変わる。
素肌美人でもほんのり薄化粧(NFB)すると見違える。ゆったり。きっちりが調整できる。
半導体アンプは高いNFBを掛けて特性を改善しなければならない。
(比較比喩は語弊があるので省略)
高NFBを掛けるので高いダンピングファクターが得られる。
言い換えれば、ダンピングファクターを下げたくとも下げられない。
ダンピングファクターは高ければ高いほど良いのか。
5もあれば十分???
LPレコード再生を考えないのなら、真空管プリアンプは省いても良いかも・・・真空管プリアンプは橋渡し役。デジタル16ビット時代は去り。24ビットも当たり前になりました。デジタルボリュームのビット落ちも事実上問題にならない。小音量時のギャングエラーもない。
パワーアンプ発展系のプリメインアンプで良いのではないでしょうか。
接続機器の選択、音量調整のプリアンプ機能はどうするの?
DACがオーディオコントロールセンターになりえる。
高精度デジタルボリュームが付いている。
アナログ入力を付ければ、プリ機能も内蔵することになる。
古いプリメインアンプ、メインアンプと組み合わせた場合、DAC付属のリモコンで、接続機器切り替え、音量調整ができるようになる。一気に今流のオーディオシステムに様変わりします。
自分は融通が効かない旧時代人。
今でも頭から尻尾まで真空管で統一したいけれど、現実はデジタル音源を頼りにしている。
今は音量調整は便利なデジタルで良いや〜と思っています。