わらべうた

(2008年3月)民族学の研究者で小泉文夫という方が、他にも本を出していることに気づきました。調べて、コダーイに付け加えて、後で書き加えたいと思います。 

(2005年11月)
昔ながらのわらべうたが、今 人気です。簡単な繰り返し、美しく楽しい日本語を伝えるためお話会に取り入れることが多いのです。 高齢者向けにも、かつて経験したことを思い出させる楽しいプログラムです。新しく覚えるよりも親しめるのではないかと 個人的には考えています。高齢者子ども一緒のときも使えます。
 問題は、伝承なので、それぞれが知っていることと違うこと、他の人とも違うことが多いという点です。「ご自分で、もともと知っているふうに変えていただいていい」などと説明してやってみるといいと思います。

1 ずいずいずっころばし
数人で輪を作り、それぞれが手を丸めてだす。オニ(リーダー)がひとつづつ指をつっこんでいく。唄はみんなでうたう。止まったひとが、次のオニになる。赤ちゃんに対しては、体のどこかを触る程度で。
♪ ずいずいずっころばし ごまみそずい 茶つぼにおわれてとっぴんしゃん ぬけたーらどんどこしょ。たわらのねずみがこめ食ってチュウ、チュウチュウチュウ、おっとさんがよんでもおっかさんがよんでも いきっこなーしよ 井戸のまわりでお茶碗かいたのだーれ

2 かごめかごめ・あぶくたったにえたった 
数人で輪を作り、手をつないでまわる。オニが真ん中に小さくなっている。つるとかめ(にえたかどうだか) のところであつまってオニをさわる。かごめかごめでは、オニは最後で後ろの人の名前をあてる。
♪ かーごめかごめ かーごのなーかのとりは いついつでやる 夜明けのばんにつるとかめが すぺった うしろのしょうめんだーれ
♪ あぶくたったにえたった にえたかどうだかたべてみよ むしゃむしゃむしゃまだにえない(もうにえた)
  
3 ひらいたひらいた
やりかた① かごめかごめと同じ要領。つーぼんだ で真ん中にあつまる。次はつぼんだ状態でまわり、ひーらいた でひらいてもとにもどる。
やりかた② 手を花びらのようにして歌い、つーぼんだ で つぼみのように動かすというひとり手遊びもできる。
♪ ひーらいたひらいた なーんのはーながひーらいた、れんげのはーながひらいた ひーらいたとおもったら いつのまにか つーぼんだ
つーぼんだ つーぼんだ なーんのはーながつぼんだ れんげのはーながつーぼんだ つーぼんだとおもったら いつのまにか ひーらいた

4 とうきょうとにほんばし
二人一組で、相手から片手をだしてもらい 手のひらをいじって遊びます。足の裏をいじっても楽しいです。
♪ とうきょうと(指一本でなぞる)にほんばし(二本でなぞる)がりがりちょうの(引っかくようにくすぐる)パンやのつねこさんが( パンでたたいてつねる)かいだんのぼって(指二本で あるくように 腕をのぼっていく)こちょこちょこちょ(あいての脇のしたをくすぐる)

5 ちょちちょちあわわ
自分や相手のかおをなぞって遊びます
♪ ちょちちょち(手を2回たたく)あわわ(片手で口を2回たたく)かいぐりかいぐり(うで2本を糸車のようにまわす)とっとのめ(人差し指でそれぞれの目じりをひっぱります)おつむてんてん(片手で頭を2回たたく)ひじとんとん(片手でもう片方のひじをたたく)

6 あがりめさがりめ
あがりめさがりめぐるっとまわってねーこのめ

7 おやゆびねむれ
大人が子どもを寝かせる時の唄です。一人でやることもできます。大人が子どもの指をひとつづつ折りながらとなえます。説明するときは「べにゆび」について、おんなのひとが口紅を伸ばすときに薬指でやることなどを話すこともあります
♪ おやゆびねむれ さしゆびも なかゆび  べにゆび こゆびみな  (いっぽんづつ大人が子どもの指をたたんでいく)、 ねんね(小指ひらく)  しな(薬指ひらく)  ねんね(中指) しな(人差し指) ねん(親指)  ね (親指をたたむ)  しな (のこり4本をつつむようにたたむ)

8 もちっこやいて
何を焼くか(魚・かれい、トーストなど)何をつけるか(あんこ、きなこ、バターなど)を参加者に聞き変化をつけることができます。しょうゆをつける動作をそれらしく変えてやります。
♪もちっこやいて(両手を伏せて上下にふる)とっくらかえしてやいて(平をうえにしてふる)しょうゆをつけて(左手の皿の上に右手でぬるようにする)たべたら(両手を口にあて)うまかろう(頬をおさえる)

9 せんぞうやまんぞう
大人と子どもが向かい合って足を伸ばしてすわり、手をつないで舟をこぐようにぎったんばっこんします                        
♪せんぞうやまんぞう おふねは ぎっちらこ ぎっちら ぎっちら こげば みなとがみえる えびすか だいこくか あっちゃ ふくの  かみよ

10 ろんどんばしおちた、いっぽんばしわたれ、とおりゃんせ
二人が手をあわせて橋のようにする。他の人は順番に手の下をくぐる。唄の終わりで合わせた手を下ろして通り抜けようとしていた人を捕まえる。
♪ いっぽんばしわたれ さあわたれ こんこがでるぞ さあわたれ
♪ ろんどんばしおちた、おちたおちた、ろんどんばしおちた、おちたよ(おおさわぎ)
♪ ロンドンブリッジ フォーリンダウン フォーリンダウン フォーリンダウン
ロンドンブリッジ フォーリンダウン マイフエアレディ
♪ とおりゃんせとおりゃんせ ここは どこのほそみちじゃ てんじんさまのほそみちじゃ ちょっととおしてくだしゃんせ ごようのないもの とおしゃせぬ このこのななつの おいわいに おふだをおさめにまいります、いきはよいよいかえりはこわい こわいながらも とおりゃんせとおりゃんせ

11 なかなかほい
手をこぶしにして前に出します。「なか」はそろえて、「そと」はひろげて、「ほい」は中と外を逆にします。
最初に少し、なか、そと、ほい を練習します。ゴム2本を低く張った状態でそれを飛び越える遊び、室内のフローリングの線をゴムひもに見立てとぶ遊び、まりつきの唄としても遊べます。
♪ なかなかほい そとそとほい なかそとそとなか なかなかほい そとそとほい なかなかほい そとなかかなそと そとそとほい

12 ずくぼんじょ
つくしのこと。左手の平を地面に、人差し指をつくしに見立てて「にょき」のところですこしづつ上に上がっていくようにうたいます。
♪ ずくぼんじょずくぼんじょ ずっきん(頭巾)かぶって でてこらさい  にょき 

13 おてぶし
どっちのてにはいってる、の唄。
♪おてぶしてぶし てぶしのなかに へびのなまやけ かえるのさしみ いっちょばこやるからまるめておくれ いーよ(で、ひらく) おおあたり(おおはずれ) 
14 うえからしたから
ハンカチを持ってひらひらさせ投げる。二人で持ってシーツなど大きい布でも良い。
♪ うえからしたからおおかぜこい こいこいこい 

 参考文献 『にほんのわらべうた』福音館書店
      『わらべうたと子ども』 古今社 木村 はるみ・蔵田 友子

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