『再創造するおはなし会』13

13 組織の見直し

 良書主義の行き過ぎや、一方向に向かう教育があり、各種講座があります。各自が自然に思う上昇志向の行き過ぎでしょうか、幅広い自由な表現が縛られるような気がするときもあります。
 受け手は何を求めているか考える時に、上手な演じ方や立派な作品をありがたく聞きたいのか?という疑問は常にありました。よいものに出会わせれば、人間は良くなるのか?という疑問もあります。
 周囲の人は、答えについて深く考えていない様子でした。上の人の言うとおりにしようという、ピラミッド型の流れもありました。

 ひたすら、別の価値観を提唱し続けたような気がします。偉そうで口の上手い人に引きずられることを、私は必死になって止めました。知識や調査を突き合わせると、間違いや嘘が見えてきて、そのままで行けば団体そのものが嘘があたりまえの団体になってしまいます。一方、今までの価値観が崩れてきているのを会員さんたちも感じていたと思います。

 最低に近いルールやモラルを緩やかに決めてゆき、それ以外は言い合うのでなく、相手の様子を観察して、自分で自分を律するスタイルにしていきました。上下でなく、横広がりです。代表は、ただ表に出ているだけでしかないのです。

思わず口をついて出る言葉もありますが、最小限にしました。それぞれが、自分がいいなと思えば真似ればいいし、変だと思えば真似なければいいのです。自分の問題であり、受ける側の問題です。

どの程度壊すかという問題もあります。相手を楽しませようとすることは、その場をしのぐ「くすぐり」の時も多く、無意味を突きつけるという意味があります。「とうきょうとにほんばし」をやってくすぐるのは、がっちりと頭で考えることを体の感覚から崩して、作りかえる意味もあり、それはレ・クリエーションの基本の形に思えます。組織としても、「くすぐり」を認めなくてはならないと思いました。

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