『手づくり紙芝居講座』

『手づくり紙芝居講座』ときわひろみ/著  日本図書館協会

 図書館協会からの出版で、いよいよ紙芝居も図書館で日の目を見るようになったような気がします。新潟県立図書館は、私は希望を出しておいたけれど、紙芝居をまだ置いていません。選書基準がないから置けないのかな、でもDVDは置いてあるしな、諸橋さんは友の会にいらっしゃるはずだけどな、などと思っています。ぜひ、お願いします。
 選書基準は・・新潟市の図書館は「紙芝居の特徴を備えたもの」・・だったかな、そういうことですので、ひとつ、ひとつ、よろしくお願いしますっ。これから新しく入れる館は有利ですよ。昔の「ぎょっ」とするような紙芝居はあんまり販売されていないし、悪く見れば均一的だけど、良く解釈すれば安心できる、そういったものがほとんどです。教育画劇のものは、とても子どもの絵に近い作品が多いので、子ども文化に近い。だから子どもにとっては「ケケケケケ!!」と叫びたくなるようなものが多いですね。子どもに愛されるものには、それなりの理由がある、と思っています。
 手作り紙芝居を収集するのも、県立図書館の目玉になると思いますよ。県内各地のナマの民話が一箇所に集められるわけですからね。他の図書館にはできないし。
神奈川の図書館が先進だから、そこから学んでいけばいいと思いますが。

 ・・・本とは関係のないことを長々書いてしまいました。この本が出版されたころアマゾンで見て、「後で買おう」と思っていたら、最近「販売できません」の表示が。初版は売り切れたってことかしら。市立図書館に2冊入っていたので読むことができました。
 とくに高齢者施設での紙芝居の活用について書かれています。回想法という、昔のことを提示して、それについて自然に口をついて出るおしゃべりを大切に、みたいな利用法です。私も絵がレトロな『はなさかじじい』浜田広介/文 黒崎義介/画 (教育画劇)をやった時、(自分の言葉でやったのでちょっと奇妙な感じだったかも)何人ものお年よりが、「うちらの知ってるのは~」「歌はこうだなあ~・・(と歌いだす)」と、盛り上がりました。後で聞くと、「みーんなニンチ様」ということでした。「ニンチ文化」として見ると、とても不思議な世界ですね。ということは、私のあの時の語りはニンチ文化の中にあったのだな。(~o~)

 本には、手作り作品が幾つか紹介されています。傍から見ると、「こんなに上手に書けない」「こんなにうまく演じられない」というのが正直なところでしょう。10人に1人か2人、レクリーダーになっているような方々は、わりと平気で相手から聞き出しながらやっていきますよ。年齢が高い語り手のほうが(聞き手と年齢が近いせいか)お友達としゃべるようにやっていける。
 ただ、私を含めて「上手に語ろう」から訓練して入ってしまうと、ちょっと「ひく」ところがある。これらの方々をどうやって上手く混合させていくか、これは会の柔軟性が試されるところでしょう。


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